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どんぐり

作者: 柴犬

机の上に無造作にどんぐりがあります。

帽子つき、大きいの、小さいの。


聞けば、今日両親は出かけたそうです。

ぶらり紅葉小旅行です。


少しばかり大きな湖。

その周りには散歩道があります。


一回りすれば、三十分程の道。

紅葉し始めた木々の中を、仲良く二人で歩いてきたそうです。


話を聞いているとこんなことがあったそうです。

散歩道をしばらく歩いていると、少し道から外れたところで何かを拾っている人に出会ったそうです。


「もし、なにを拾ってらっしゃるのですか?」


両親は、なんとなく気にかかり声を掛けてみたそうです。

麦わら帽子をかぶったおじいさんが答えました。


「どんぐりですよ」

「どんぐり、ですか」


二人は少し歩いた先で、どんぐりを拾って帰ってきました。

両手に余るぐらいのどんぐりを、どこか誇らしげに、楽し気に。


そんな話を夕飯を食べながら聞いていました。


何時もなら、口論になることの多い夕飯時。

今日はどんぐりのお陰で、まるく収まりましたとさ。



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