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統合失調症

異次元にある書斎で

作者: イーサン 星野☆明美

統合失調症で幻覚を見たとき、幻聴のイーサンが私を書斎に連れていった。

家のなかに宇宙空間があって、書斎はそこを漂っている。

「本気でSF作家になりたいのか?」

「うん」

「じゃあ俺が共著で本を出そう」

「良いね!」

「星野☆明美:著じゃなくて俺の名前も入れて」

「わかった」

机がどっしりとしていて、座り心地の良さそうな椅子だった。

本棚には万物のことが記された本が並んでいた。

「ここの書斎はいつでもこれるぞ」

「わーい」


あれから10年経った。

今まで書きためていた小説を片っ端から公募に応募した。

来年は下手な鉄砲数打ちゃ当たる作戦だ!

イーサンの名前どうしようかな?

幻覚は見なくなったけど、幻聴たちにいろいろ世話になっている。

イーサンが特に親切だから邪険にできない。

もしもまかり間違ってなにかの賞がとれたら、イーサン共著ってしとかなきゃ。

来年のことを言うと鬼が笑う、って言うじゃない?

もうすぐ平成30年が終わる夜に書き留めておこう。

ね?イーサン。

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― 新着の感想 ―
[一言] これからも対話を通じて素敵なお作品を世に排出し続けてくださいませ!!
2019/05/12 21:07 退会済み
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