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ある同棲カップルの朝

作者: 名古屋 大八

 目が覚めた時、いつもは隣で寝てた彼がいなかったので、私は目を擦りながら寝室をでる。


 すると、いつも通りの焦げかけた卵の匂いにどこか安心する。


「おはよう」


「おはよう」


 とエプロン姿の彼といつも通りの挨拶を交わす。

 今日は彼が朝食を作ってくれる。


 一年前なら、考えられなかった事だ。

 同棲を初めてもう2年。彼が朝食を作り始めたのは一年前のある日、それまで私が料理を好きだったのもあって彼の分も全部作っていたが、


「頼りきりというのも、悪いから俺も飯作る」


 と言って真っ黒の朝食を作ったのは、懐かしい話だ。


 それから、週に2日、3日と彼が朝食作る頻度は増えてきた。

 今では、交代交代でやるのがルールになった。

 でも、彼は朝に弱いのでたまに眠気に負けて起きれない日がある。その時は私が作る。

 そのあと、凄く申し訳なさそうにする。起きれないのも申し訳なさそうにするのも可愛く感じる。


 今日の朝食は卵焼きとサラダとりんご。


 いつも通り卵焼きは、焦げかけている。

 真っ黒だった最初に比べたらと思うと不器用は彼の成長を感じてまた可愛いと思う。


 りんごは、以前私が喜んだのを覚えてくれたらしくてうさぎになってる。そういうのを覚えてくれるところが好き。

 うさぎは形が彼は整ってない。でも、彼が一生懸命作ったと思うとどんなに崩れていても愛しく感じる。


「「いただきます」」


 私は、今日も大好きな彼と過ごせる事に幸せを感じる。

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