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やはり教師は向いてない  作者: 分福茶釜
6/10

事件?

1時間目を終え、職員室に座って一息着いた途端、ランとアンが息を切らして俺を呼びに来た。

「先生!!」

「ど、どうした?そんなに慌てて」

「イ、イクスが…」慌てて説明しようとするランとアンの言葉を遮るように職員室を出て教室へと向かった。そして勢いよくドアを開けると、イクスの席を取り囲むように、ロンとアリンとクリスがいた。

「…先生!イクスが急に動かなくなって…」

見てみるといつもは静かな機械音を放っているが全くしていない。まるで電池切れのような…

「あっ!そうか!」俺はティナとの研修中の事を思い出した。

「アツシ、機械族は電力で動いている。だから時々充電してあげないといけないの。lliks-4の机には高電圧に耐えられるコンセントを付けておくわ。肝心のプラグはちょうど機体の背中の部分にあるはずよ。」

その言葉を思い出し背中を調べた。

「みんなプラグを探すんだ!」みんな一斉にイクスを調べ始めた。

「先生あった!ちょうど頸のとこに!」アンがみつけて教えてくれた。

「よし、いいぞ!あとはこれをコンセントに挿せば…」コンセントに挿した途端、いつもの機械音と共にむくりと起き上がった。

「アレ?ミナサン ドウシタンデスカ?」

「イクスなんとも無いか?」

「ハイ、デモ エネルギーザンリョウガ トテモ ヒクイデスネ。 モシカシテ ワタシ ダウンシテマシタカ?」

「多分そうだね。うんともすんとも言わなかったからびっくりしたよ〜」

「ソウデシタカ、ミナサン ゴシンパイヲ オカケシテ スミマセン。キンチョウノ セイデ イツモヨリ デンリョクショウヒガ ハゲシカッタ ヨウデス。」

「そうだっんだ〜、大丈夫なら良かった〜」とランとアンがイクスに抱きついた。他のみんなも安堵した様子だった。

「これからは早めに充電するんだぞ?1人でできる?イクス」

「ハイ、モチロンデス」

そんなこんなで電池切れも解決すると2時間目の始業のチャイムが鳴った。

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