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第一次時空調査計画の時空庁時間調査委員会の報告

第一次時空調整計画の時空庁時間調査委員会の報告



時空のずれが発見されてからすでに五十年が経過しており、その根本的なずれからは二千年以上も経過している。第一次時空調査計画の目的は、まずその根本的なずれが何なのかを確認し、そのずれの正しい時間を調査し、第二次計画の足掛かりとすることにある。


①根本的なずれとは


我々が根本的なずれと言っているのは、一体何なのか。

まず我々はそのずれの仮説を二つ立てた。

一つ目は当初より考えられていた時空のずれというものだ。

そもそも、時間というのは永遠と延々と続くものだ。32世紀以前では時間を超えて移動するというのは夢ごととされていたが、33世紀にT-HGWの発明により、その夢ごとは現実のものへと昇華したのだ。

そして、その発明以降時間移動を行う実験者や被験者が増え、それにより過去の出来事を改ざんしてしまうケースが多くなってしまった。

まず、一つ目の仮説というのは、そう言った改ざんされてしまった過去の中に生まれた矛盾点が問題になっているということだ。


二つ目の仮説は、T-HGW自体の誤作動によるずれというものだ。

T-HGWのそもそもの目的は人や物での時間移送であり、計算するソフトとしては設計されていないソフトだ。しかし、今現在存在するソフトの中では群を抜いて計算能力の高いソフトであり、実際にこのソフトを応用した計算ソフトがあることは事実である。

しかし、先ほども説明した通り計算するソフトとしては設計されていないので、たとえ高度な計算処理能力があったとしても、無理が生じる場合がある。その無理がたたって、バグを起こして誤作動してずれを起こしている可能性もある。


まず一つ目の仮説を実証し解消するには、矛盾というものを発見しその矛盾を取り除く必要がある。

そして、二つ目の仮説を実証し解消するにはT-HGWの性能試験を再度行い、バグがどの頻度でどれくらいの大きさで出てくるのかを確認しなくてはいけない。


一つ目の仮説は我々時空庁が調査を行えるが、二つ目の仮説は科学技術庁の協力が不可欠である。

一つ目の仮説を実証しつつ、科学技術庁に二つ目の仮説を実証するように指示するものとする。



②正しいずれの時間について


正しい時間については、すでに第三二次時間整備計画にて、すでに調査されているが本計画にてその調査結果が正しいかどうかを確認することとする。


一七一〇年

一五八二年

一九四〇年

二〇一五年

二二五〇年


の五つが、今現在ずれとして調査が必要とされている時間年である。一五八二年以外に関してはまだ詳しい時間が出ておらず、一五八二年に関してもまだ、実証された調査結果は出ていない。第二次計画以降調査が必要である。


③結論


本計画においては、実証実験を行うことは想定されていないため、書面上でのやり取りが基本としている。

第二次計画以降、実証実験を行うものとして、上記の事項を解明していく事とする。


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