プロローグ
初めまして、RIAと申します
初めて書いた小説ですので、いたらない所もあると思いますが、暖かく見守ってください。
俺―――明神悠―――はどこにでもいる、ただの凡人だった。
一人っ子で、父親はサラリーマン、母親は主婦‥‥‥金持ちでもないが、貧乏でもない家に生まれた。
成績、下の上、 顔、中の下、 運動神経、あんまよくない、 性格、悪くないけど良くもない。
これは友達が『贔屓めに』見て言ったこと。
年齢=彼女いない暦、 好きな人がいても告白する勇気がない。
将来の夢とか、希望とか、ぜんぜん持ってない、ちょびっとヒッキー気味。
欲しい物なんて何一つ持っていなかった。
なんとなく毎日を生きて、これからもそうやって生きていく、
それが普通なんだって
そう思ってた。
あの日までは‥‥‥
あの日、俺はチャリで友達と6人で買い物に行ってた。
多分、受験を控えていたから、友達とつるむのもこれが最後だと思ってた。
普通の買い物だった。
買い終わって、帰り道‥‥、
「これからどうする?」
「うーん‥‥」
友達とそんな会話しながら、曲がり角曲がったら‥‥
俺たちの目の前にトラックか衝突しようとしていた。
運転手が寝ていて、スピードが落ちないこと悟ると、
「危ない!!」
ドン!!
気づくと、俺は友達を突き飛ばしていた。
グシャ
目の前が、
真っ白になった。
俺は友達かばって、
居眠り運転のトラックに轢かれて‥‥‥死んだ‥‥‥
死んだはずだった。
だけど面識もなかったソイツが‥‥‥
木村夕と言う名前の男のおかげで、
生き返った。
ソイツはいきなり俺の夢の中に現れた。
とてつもなく美形な、男の俺でも惚れちまいそうな(別にそっちも気はないが)パーフェクトな格好良さだった。
ソイツは俺にこういった。
「ボクは生きるのに疲れた。
だからこの体、君にアゲルよ。
君はこれから木村夕として‥‥‥
生きていくんだ。
頑張ってね。」
その男は俺の返事も聞かず、どこかにいっちまった。
次の瞬間、俺の目の前には、
病院の天井が見えた。
俺はどうやらその男の体に憑依してしまったようだ。
さらにその男の周りには‥‥‥
いや、これは後のお楽しみにしておこう。
この物語は
俺こと、明神悠が木村夕という
まったく別な男になってしまった物語。
そんな物語。