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ライトノベル作家は結婚できないのだろうか?  作者: 間川 零御
2章 シュヴァルツシルト
17/23

遠い夢

 ピーポーン♪



 朝の5時、そのチャイムの音は俺の目覚まし代わりとなった。

 起きてみるとソファにいた。どうやら昨日、疲れてそのままここで寝てしまったらしい。服も帰ってきた時と同じままだった。

 目を擦りながら玄関へ向かい、チェーンでしまっているドアを開けた。


「はい・・・・誰ですか?」


 目の前にいたのはワイシャツを着た30代ほどと思われる男だった。身長は自分よりも少し高い気がする。


「朝早くにすみません。私は警察の者です。豊和(とよかず)といいます」


 豊和と名乗った男は警察手帳を出して話を続けた。


「あなたは卯月躑躅さんをご存知ですね」

「ええ、知っています」


 こうなることは昨日の時点で気づいていた。そのために色々と教えられた。


「それなら、お話しをお聞きしたいのですが」

「ええ、構いませんよ」

「では・・・・まずは卯月躑躅さんのお父様とはお会いになられていますか?」

「ええ。会ってます」

「それでは、妹さんには?」


 ・・・・来た。俺は昨日教えてもらった答えを言った。


「それの話は卯月さんから聞きました。けれど、本当の話なんですか?」


 これなら、警察は俺を捜査の対象から外すはずだ。


「そちらは現在確認中です。それでは最後の質問ですが・・・・」

「何でしょうか?」

「卯月躑躅さんをお宅で隠して何してるんです?」


 これはどうすればいいんでしょうね、卯月さん・・・・・・。




*             *              *




「ん・・・・」


 俺はあの時の夢を見ていた。今の状況があの時に似ているからだろうか。

 ふと、隣を見ると躑躅がいた。


「あら、起きたのね」

「ああ、やっぱりお前が来たか。いつきた?」

「5分前ぐらいよ」

「そうか、悪かったな。起こしてくれれば良かったのに」

「あなたが気持ちよさそうに寝ていたからよ・・・・とでも言うと思った?私は豊和さんに連絡してただけよ」

「・・・・そうかい」


 俺は深々と下げていたシートを元に戻し、シートベルトを着けた。


「で、どこに行くの?」

「とりあえず、あなたの家でいいわ」

「了解」


躑躅はシートベルトを着けると俺に尋ねる。


「私が来ることを何で分かってたのかしら?」

「・・・・躑躅は前に姉さんと2人で話したことがあったろ?」

「ええ、あったわね」

「それでだ」

「え!?・・・・どういうことよ?」


 躑躅は驚いた表情で言う。


「あの後、姉さんが戻って来た時、俺に・・・・まあ、いっか」

「え、何なの。教えなさいよ!」


 躑躅が俺の腕を掴みせがんでくる。


「まあ、落ち着けって。そのうち教えるよ」

「・・・・本当に?」

「ああ、嘘ついたら殴ってもいいぞ」

「分かったわ。約束よ」

「おう!」


 そして俺は車のエンジンを掛けて俺の家に向かった。





あと2話ほどでこの章が終わる予定です。まあ、そんな感じで(?)今回は内容が薄いと感じてしまうと思いますが次回に期待していただければと!

次回は謎だったことがいくつか解けるはずです!


追記:良かったらこっちもヨロシクネ!http://ncode.syosetu.com/n8011cv/

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