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7話

潜水艦戦は考えましたが、韓国軍の潜水艦の稼働率が悪いそうなのでなしになりました、代わりに上陸作戦と島での死闘を描きます。


空戦・海戦で比較的快進撃が続いていたのでなるべく自衛隊の上陸部隊を苦戦させます

8月5日、茨城県百里基地

この日、アメリカ本土であるアラスカ州の防空軍基地から合計16機の空自制空色に塗られた大型戦闘機がフェリーフライトで到着した。

その戦闘機の名はF-15E・ストライクイーグルと言い、名前からしてF-15シリーズの一つである事がわかるが、実態はF-15B/Dと同一機体に対地能力を付加し、機体寿命を2倍(8千から1万6千時間)にしたものだ。

因みにF-15Eが提供された理由は、今現在、唯一地中貫通爆弾(バンカーバスター)の運用能力を持ち、優れた対空戦闘能力を有していると言う事もあってジョナサン・セバスキー大統領が日本への貸与を決定したのだ。


32名の米空軍の隊員は定期整備を終えた16機のF―15Eを運び終えると、その翌日から爆撃照準兼副操縦士が日本の爆撃照準兼副操縦士希望者に対してF-15Eの電子装備や射撃管制に関するレクチャーを行い、操縦士達は副操縦士と操縦士たちに8月12日までにF-15Eの操縦特性を習熟出来る様に教え込み、8月13日には帰国する予定である。


8月7日、福岡

この日、北見1尉は警戒(Civil)哨戒(Air)飛行(Patrol)の為に福岡市上空を飛行していた。

「嫌な予感がするな・・・・・・・・・」

彼がそう呟いた瞬間だった、レーダーには多数の韓国空軍戦闘機の姿が表示され、彼は僚機である新田2尉に対してミサイル発射を命じた。

彼我の戦力差、1対12、今回の作戦で彼らは18機のF-50を投入、護衛として6機のKF-16を投入したのである。

彼がミサイル発射を命じた瞬間、敵性電波照射警報音(ロックオン警報)が鳴り響いた。

「くそ、こんな時に!!」

彼はそう呟きながら電波妨害用金属片(チャフ)を放ち、出来るだけ高度を下げて回避を試みようとした。


警報音が鳴り響き、北見が死を覚悟した・・・・・・その時だった、彼と僚機の新田2尉のF-15の操縦室から警報音が鳴りやんだのである。

「ノーザン、あんた私に借りが多すぎるんじゃないの?」

無線の主の声は間違えなく女性だ、つまり鷲野3佐だ。


鷲野はCAP(警戒哨戒飛行)に出ていた北見らの帰りが遅い事がわかった際に司令部が状況確認の為に出撃させた2個中隊12機の指揮官で、彼女は福岡上空空戦における活躍で既に3佐に昇進していた。

北見も昇進していたが、これを知るのは基地に帰ってからであった。

「助かった・・・・・・話は後にしてくれ!!今はあいつらを頼む!!」

「わかってますよ!!オリオン1、フォックス1!!」

鷲野は彼女の僚機2機と共に6機の護衛戦闘機であるKF-16を4機蹴散らし、それ以外のメンバーがF―50を5機仕留め、韓国軍による第7次福岡空襲を阻止、以後福岡への大規模な空襲が無くなったのであるが、戦争としては未だ中盤であった。


8月12日、午後11時30分頃、日本海洋上では護衛艦かがは舞鶴を出港し、BMD任務を一時的に解かれたイージス護衛艦こんごう、そして護衛艦てるづきとはつしも(25DD)を率いて極秘作戦の為に行動していた。


かがの戦闘指揮所では上空、水中、水上を全て監視し、いつでも敵襲が来ても応戦出来る様に完璧な戦闘準備態勢が整っていた。

『達する、これより作戦を開始する、非番のものも戦闘配置に就け!』

艦長が放送でそう命じるとかがの乗員たちは作戦に備えて配置に就いた。


かがに託された任務は韓国軍に占領された隠岐諸島の奪還支援にあった。


そう、かがは輸送艦いずとくにさきを護衛し、F-35Bの搭載を終えたヘリ搭載型護衛艦やましろ(24DDH)、イージス艦みょうこう、護衛艦たかなみ、すずなみと共に隠岐諸島を奪還する作戦に就いていたのである。


そして韓国軍によって要塞化された隠岐諸島の要塞を粉砕するために米国から16機ものF―15Eが提供されたのであった。


それに対し韓国軍は空戦で多数の被害が発生したF―15K/SEKではなく、KF‐16を配備し日本側の攻撃隊に備えていた。


8月13日0時0分・・・・・・日本海洋上に遊弋していたかがのVLSから閃光が轟き、4発の巡航ミサイルが隠岐諸島へ放たれたのである。


そして20分後、SSM―3巡航ミサイルは韓国軍の対空レーダーを破壊、明け方から開始される隠岐諸島奪還作戦の最初の作戦の準備は整った。

登場兵器スペック

護衛艦かが

2016年に就役した最新鋭のかが型ミサイル護衛艦のネームシップで、同型艦はながと(就役済み)、きい(公試中)ふそう(同左)である。

本来なら8隻建造する事を視野に入れていたが、予算的に断念した。

かが型の配備により1艦隊2群で構成される4つの護衛艦隊を再編し、1艦隊3群へ改め、25DD級を追加発注した。


だいたいスペックは米海軍のズムウォルトと同一だが、電子装備は日本製のレーダーを備え、FCS―3の改良型であるFCS-3C+を3面にして搭載し、武装もVLSが96セル(SM―6、VLA、SSM-3兼用)となり、155㎜AGS(先進砲システム)が1基に減じられ、ズムウォルト級なら副砲として搭載している2基の57㎜砲が76㎜速射砲に変更されている。


因みに海上自衛隊の新八八艦隊構想(1万~1.5万tミサイル護衛艦8、6千t級護衛艦8からなる艦隊で、旧海軍の八八艦隊に準えている)の主力として、こんごうの寿命の強制延長と共に計画された。

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