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6話

陸自、海自の活躍

残虐な描写も多いです

富山市への攻撃は連日苦戦が続く韓国軍にとっては最高の快挙となったが、日本政府には悪夢となり、更にはこの攻撃に米国は激怒し、今まで日本寄り中立の立場を保っていた米国も日本へ本格的な軍事支援を匂わせた。


8月3日午前8時頃、福岡市沖合

韓国軍の独島級強襲揚陸艦済州に搭載されているKa-27ヘリの強襲型が福岡市に対するエアボーン作戦を開始し、更に独島搭載のK-1、K-2戦車が次々と揚陸され、更には市街地に向けて複数のKDX2型駆逐艦が天龍巡航ミサイルによる攻撃と12㎝砲Mk-45による砲撃を加えていた。

だが、自衛隊はこれを黙って見過ごしていたわけではない。

久留米市に展開していた陸上自衛隊の対艦ミサイル連隊がASM-3を陸上発射化させたSSM-3こと16式地対艦誘導弾を放った。

対する韓国軍は虎の子と言えるイージス艦世宗大王以下多数の艦艇が搭載する12㎝砲による艦砲射撃で福岡上陸の援護していたが、午前8時20分頃、世宗大王のレーダーが衝撃的なものを探知したのである。

「敵誘導弾接近中、目標は我が艦隊です!!距離80㎞!!」

「SM-2発射スタンバイ!!ファイア-!!」

艦長はすぐさまSM-2を放つように命じた。

2分後、24発のSSM-3の内、実に15発が撃墜されたが、残った9発が韓国艦隊へ接近、同艦隊の近接防御火器(CIWS)をすり抜け、内2発が世宗大王に命中し、同艦を大破させ、更に7発の内、合計3発が仁川級フリゲートとKDX2級、そして揚陸艦済州に命中、フリゲートを一瞬にして爆轟沈に追い込み、KDX―2級と済州を大破させる被害を負わせた。


だが、それ以外の5発は韓国軍の対空防衛ラインで撃墜、もしくは電波妨害用金属片(チャフ)赤外線欺瞞用閃光弾(フレア)で明後日の方角に向かっていき、そこで着水、爆発しても被害が発生しなかった。


一方、地上に上陸した韓国陸軍の戦車隊は・・・・・・

「こちらグランツ、これより福岡県の内陸部前進作戦を開始す・・・・・・うわぁあああ!!」

戦車隊長の朴少佐がそう叫んだ瞬間だった、彼の乗っていた最新鋭のK-2戦車が火達磨となり、彼と彼の戦車の乗組員は全滅した。


陸上自衛隊第5師団第12戦車隊

「隊長車、目標撃破を確認・・・・・・これより攻撃を開始する!」

10式戦車の車内に設置された液晶モニター(IRカメラ用モニター)を見て車長であり、戦車隊長である池原孝造一尉が命じた。

暫くすると合計30台の戦車が一斉に主砲射撃を開始したのである。


戦力差は日本側は8台の10式戦車と10台の90式戦車と12台の74式戦車に対して、韓国側はK-2黒豹戦車12台とK-1及びK-1改戦車24台と韓国側が数では優勢だが、10式の優れたC4I性能と射撃指揮装置は戦局を一変させるような高スペックなものであり、国産の44口径120㎜砲の威力と命中精度も極めて高く、そして10式戦車自体の防御力もM1A3に匹敵し、諸外国と比較して小型でありながら性能面ではそれを凌駕している。


10式戦車の射撃は74式や90式に比べ正確無比なモノであり、一回狙われたら破壊されるまで逃げる事が出来ないと言われ、設計者が某ネット動画サイトのイベントで語った情報によると命中精度は百発百中である。


そして防御力も諸外国の戦車と遜色のないものであり、今回の作戦ではモジューラー式(分割式)の装甲を搭載、ただでさえ強固な防御力をより強固なものにしていた。


8台の10式戦車に続き10台の90式と12台の74式が砲撃を開始。

90式戦車は1990年から生産が始まり、2009年まで生産された比較的新しい戦車ではあるが、その性能は10式に劣るものの、諸外国の戦車と比較しても優劣が付けられないほど優秀な戦車である。

そして古武士のような風格を持つ老兵74式戦車は1974年から89年まで生産された謂わばベテラン戦車であるが、105㎜砲ながら砲弾の性能を向上させ、初期型の120㎜戦車砲に匹敵する攻撃力を有している。

因みに74式戦車は800台以上が生産され、2008年以降、順次老朽化による退役が進んでいるとは言え、最新鋭の10式戦車の生産が追い付かない事もあって、現在も250台近くが現役である。


春日市攻撃の為に突如飛来した韓国軍のF―50戦闘攻撃機は空自の鷲野一尉が率いる築城の迎撃飛行隊が飛来した途端、一斉に退散し、福岡防衛の最終ラインである春日市以南が戦場にならないように努めた。


陸上自衛隊は春日市の市街戦で10式及び90式、74式の各戦車を投入、韓国軍戦車隊の進撃を止めるべく奮闘し、K-2戦車7台(内2台を鹵獲)を撃破、K-1戦車を11台撃破する戦果を挙げたが、3台の74式が大破し、7名が戦死、1台の90式が撃破され、砲手と運転手が戦死した。


韓国側は福岡と言う本土侵攻こそ断念したが、依然として強硬な態度を続けており、日本側は韓国代表とバンコクとシンガポールとクアラルンプールで接触を試みたが、いずれも失敗したとバンコクの空自、シンガポール駐在の海自とマレーシアの駐在の陸自の各自衛隊武官から報告が入った。

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