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5話

初の2話連続投稿

2017年8月1日午前10時14分、韓国軍の放った4発の朱雀弾道弾の内、1発が富山市の繁華街に着弾、457名の死者が発生した。


遡ること20分近く前

日本海洋上のイージス艦あたご戦闘指揮所

「目標は約3発、以後、目標をA、B、Cと呼称!」

あたごの戦術行動士官であり副長兼砲雷長の宮本晋也二佐がそう叫んだ。

「本艦はターゲットAを、みょうこうはB、Cはフィッツジェラルドが対処します!」

「リコメンスファイア!!ってぇええー!!」

砲雷長でもある宮本副長がそう叫ぶと山岸艦長が立ち上がって呟いた。

「外す事になれば大惨事になる、貴官らの腕に期待している・・・・・・」

乗員たちに山岸の言葉が重く聞こえたが、事実彼らの管制能力がこのミサイル迎撃作戦の可否を握っているのである。

因みにこの迎撃作戦に参加するあたご、みょうこう、しまかぜ、はたかぜ、すずづき、ふゆづき、おおなみ、まきなみの8隻はZ旗を掲げていた。

無論、意味は日本海海戦の時の連合艦隊旗艦・三笠が掲げた時と同様”我が国の興廃(皇国の興廃)この一戦にあり(この一戦にあり)”である。

米軍のフィッツジェラルドは掲げてこそいないものの、米海軍内での士気を高めるべく存在するガラガラヘビとDon`t Step(俺をの事を踏むん) on me(じゃねぇ)と書いてある伝統的なネイバル・ジャック(海軍旗)を掲げていた。

同時刻、みょうこうCIC

「あたご、SM-3を発射した模様・・・・・・」

みょうこうの砲雷長であり、F-15操縦士の北見誠吾の弟でもある北見良雄三佐がそう報告すると、艦長である原田健三一佐はみょうこう自身が放ったSM―3の経路を映したモニターを睨みながらこう呟いた。

「わかった・・・・・・しかし嫌な予感がするな砲雷長・・・・・・やつらは隠し玉、つまりもう1発撃つような気がする・・・・・・」

原田一佐がそう呟いてから1分ほどすると3発の朱雀弾道弾はレーダー上から消失し、撃墜できた事がわかったのである。

だが、次の瞬間だったもう1発の朱雀弾道弾が飛翔している事が確認され、更に言えば既に迎撃するには既に時間遅れであった。


遡ること2分前、フィッツジェラルドCIC

「ターゲットC、富山県の方角へ向けて依然飛翔中!!」

モニターを見つめる戦術行動士官のジョン・マーカス大尉がそう報告した。

「SM―3発射用意!!ってぇえー!!」

フィッツジェラルドの艦長であるジェームズ・マツモト中佐が命じた。


暫くすると虚空の静寂を切り裂く様な轟音が響き、SM―3が爆煙を伴って朱雀弾道ミサイルに向けて飛翔した。

「・・・・・・3、2、1・・・・・・マークインターセプト!!」

朱雀弾道ミサイルはレーダーから消えたが同時に衝撃的な情報も入った。

「新潟の領事館より大使館及び日本で活動中の全米軍部隊向けに入電・・・・・・日本の富山県にミサイルが着弾したそうです・・・・・・死者が出ている模様です」

「何だと・・・・・・ワシントン(ホワイトハウス)大使館(東京のシムス大使)司令部(ブルーリッジ)へ連絡を急げ!!」

マツモト艦長がそう命じると通信兵は敬礼をしてCICから退出した。


ともあれ原田及びマツモト艦長の不吉な予感は見事的中したのである・・・・・・

4話の前書き通り、海戦の方が得意です

その内、陸(歩兵ではなく戦車)戦描写もありますので・・・・・・

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