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4話

2話連続投稿と行きます

実は空戦描写より海戦描写の方が得意ですw

航空自衛隊はこの数日間に発生した激しい空戦でF-15を5機、F-2を1機、F-35を4機喪失したとはいえ、F-35AJ、BJはいずれも国内でライセンス生産されている事もあり、各地の工場は急ピッチで生産し、すぐに喪失分の10機と同数のF-35が空自に納入された。

7月31日、午前7時25分

「まったく、F-35の初陣であんなに被害が出るとはな・・・・・・」

鷲野がコーヒーを飲みながらそう呟くと北見がすぐに反応した。

「あぁ、しかも本川先輩も戦死するとは心にも思わなかった・・・・・・」

そう言った北見の顔を見ると表情は苦虫を噛み潰した様であった。

そしてこの日も空襲警報が鳴り響いた。

「行くぞ、北見じゃなくてノーザン!!」「そうしましょう!!」

北見のTACネームは彼の名字を文字ったノーザン(ノース=英語で北)で、一方の鷲野のTACネームはブレイバー(Braver)、英語で勇猛(勇敢)な人を意味するが、それは彼女が日本で最初の女性戦闘機乗りになった際に自らそう希望したから付いた名である。

「目標、レーダーに反応!!お前ら行くぞ!!」

鷲野がそう命じると彼女に各機が従い、空戦に備える。

リーダーシップが強い上に、ブレイバーの名の通り、彼女は男勝りで、姉御肌の雰囲気が漂う頼もしいパイロットである。

「ノーザン、視程外戦闘の指揮は貴様に任せる」

「ノーザン了解、ブレイバー、格闘戦になった場合の指揮は任すぞ!!」

「ブレイバー了解、各機、これよりBVR(Beyond visual Range=視程外)戦闘に突入する!!」

『ファルコン2了解!』『ハンター3了解!』『ゴースト5了解!』

「ハンター1、フォックス1!!」

北見がそう叫ぶとAAM-4Cが16機から一斉に飛翔する。

韓国空軍攻撃隊

「ミサイル警報だと!!各機、爆撃は中止、空戦用意!!」

指揮官である金中佐がそう命じると、彼の真横を飛んでいた朴大尉のF-15Kが砕け散り、海面へ落下していく様子が見えた。

「ブラインド1!!フォックス1!!」

金中佐がそう叫ぶとAIM-120BことAMRAAM空対空誘導弾が空自迎撃飛行隊に向け韓国空軍のF-15KとKF-16から放たれる。

空自迎撃飛行隊

「ミサイル警報か・・・・・・各機、ブレイク!!」

北見がそう叫ぶと各4機のF-15、F-2、F-35が一斉に散開し、チャフをばら撒木ジャミングを開始する、チャフは敵のレーダーを無力化し、ミサイルのレーダーを撹乱してミサイルの回避を容易にする。

一方、ジャミングはパッシブホーミング型に対しては自機命中してしまうリスクはあるものの、レーダーの目潰しとして有効で、上手くいけば虚像に向けて敵ミサイルが飛翔し、自らに命中しないと言う事が可能である。

「目標との距離!!24!!格闘戦に持ち込める!!行くぞ!!」

鷲野は5機のF-15及びF-2を率いて敵編隊へ突入した。

彼女の編隊は20機に対して僅か1/3の数の6機で突入したが、一撃を浴びせて離脱する、所謂一撃離脱を用いる事にしたのである。

『オリオン2!!フォックス2!!』『オリオン3!フォックス2!』

第一小隊の彼女と彼女の僚機5機(オリオン隊隊員 曽根原春雄1尉、島下誠一2尉、津原陽子2尉、友原総一3尉、金村順子3尉)が後ろ斜め方向から同数である6機のF-15Kに襲い掛かりAIM-132を放ち、その内4機を撃墜した。


「ファルコン隊各機に告ぐ!!我々も続くぞ!!フォックス2!!」

オリオン隊に続いて岩島晋也1尉率いるファルコン隊が格闘戦に入った。

因みにファルコン隊は4機のF-2からなるが、もともとF―2は戦闘爆撃機の一種である支援戦闘機として開発されたが、機動性はF-15を凌駕し、世界でもトップクラスの格闘戦性能を誇る優秀な制空戦闘機でもある。

オリオン隊に負けじと空戦に突入したファルコン隊は2機の敵機を撃墜し、長躯飛来した敵の制空隊を燃料切れによる撤退に追い込んだ。


4つの小隊で実施したBVR戦闘で5機、ファルコン隊とオリオン隊が格闘戦で7機の合計12機をを撃墜し、敵は約半数を喪失したが、我が方損害なしと言う先日の雪辱を晴らすことに成功した。

そして北見は合計7機撃墜の記録を鷲野に次いで記録し、撃墜王となった。


8月1日、日本領海内、某海域

この日、みょうこう、あたご、フィッツジェラルドが兵庫、舞鶴、北陸沖に展開し、小松基地に所属するF-15JとF-35A、在日米海兵隊航空隊のF-35BとF/A-18Eが上空護衛を行い、P―3Cが付近に潜水艦を近づけないようにしていた。

そして洋上では護衛艦ふゆづきと退役目前のミサイル護衛艦しまかぜがみょうこうの、はたかぜがあたごの護衛に護衛艦すずづき、おおなみと共にあたり、フィッツジェラルドはまきなみとふゆづきが護衛していた。

あたごCIC(戦闘指揮所)

CICとはcombat information centerの略称で、その名の通り、戦闘時には艦長が指揮をここから執る、謂わば軍艦の頭脳である。

「SPYに反応、韓国軍の最新鋭弾道ミサイル朱雀です!!」

レーダー員の柿本二等海曹がそう叫ぶと同任務に就いていた護衛艦みょうこう、米駆逐艦フィッツジェラルドからも報告が入った。

「妙高、フィッツジェラルドからも同様の報告あり!!」

「対空戦闘用意!!」

山岸啓二一佐がそう叫ぶと警報音が鳴り響き、対空戦闘用意とCICの職員が復唱し、非番の者や応急員達が配置に就く。


どうやら旧北朝鮮領地の舞水端里から韓国軍が旧北朝鮮から押収したテポドンを改良した朱雀弾道ミサイルが発射された模様だ・・・・・・



AIM-132ASRAAMについては実際の自衛隊が導入する予定は無いそうですが、今作においてはF-35を導入する際に試験的に英国より購入した設定とします。(AMRAAMも試験導入したそうですし)

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