14話
今回から4回は本格的な洋上決戦と行きます!!
はっきり言うとユトランド沖海戦みたいな戦闘を描きたいです
参加艦艇は次話で説明しますが、この世界の護衛艦オールスターを予定
と言うか、韓国海軍も大戦力を投入してきます
希望の朝作戦が開始された9月6日、早朝、福岡市内には多数の旧韓国軍所属のK-2戦車と旧北朝鮮軍の天馬号や先軍号戦車が警戒線を張り、洋上にはKDX-1及びKDX-2級駆逐艦が対潜・対空警戒に当たり、上空では虎の子となった最後のF-15KとF-16の後継機として2015年の統一時より導入が進められている中国製戦闘機、JF-17が飛び回り福岡市上空の防衛にあたってっていた。
反撃を行う日本側は長崎空港に配置された計18機の築城のF-15とF-35Jと熊本空港に配備されたF-2及びF-15合わせて18機が合流、佐世保を出港し南下を始めたいずも以下第2護衛艦隊の上空を援護していた。
いずもはF-35BJ晴嵐Ⅱを搭載し、敵戦闘機や哨戒機を排除し、制空権を確保するのが目的だが、第2艦隊自体は敵の航空・洋上戦力を完全に排除する事が最終的な目標で、陸上に対する援護攻撃は含まれていない。
第2護衛艦隊旗艦・ミサイル護衛艦ながとFIC
FICとはCICのCをCombatに代わってFつまりFlagに変えた部屋であり、言わば司令部用の戦闘指揮所、つまり連合艦隊の戦艦長門や山城が有していた艦隊会議室の様なモノだが、デジタル化が進み、CICの情報を共有可能である。
「敵主力艦隊は仁川港を出港し、順調に南下しています、あと2日後には済州島を南回りで通過、翌日には五島列島に到着するでしょう」
第2護衛艦隊の首席幕僚の原1佐がそう言うと司令である三好海将補が落ち着いた表情で頷くと、幕僚の一人、吉村3佐が敵情報告を始めた。
「敵の戦力は空母漢江、イージス艦(KDX3)2、対空駆逐艦(KDX4(改KDX2))4、対潜駆逐艦(KDX-1)1、大型フリゲート(仁川級)5、小型フリゲート(浦項級)4です・・・・・・」
吉村の報告を聞いた三好は漢江級と聞き、いずもの他に改修によりF-35を6機(1個中隊)搭載出来る様になったひゅうがを加える様に命じた。
「まるでユトランドやソロモン海の前夜みたいだ・・・・・・」
司令部会議に参加していたながとの副長で砲雷長の野村2佐が呟いた。
「あぁ、まるでユトランドの前日に集結した英艦隊みたいだ・・・・・・」
副長の言葉を聞いた艦長である猪口義弘1佐が呟いた。
「む、時間だ・・・・・・達する、これより戦闘配置に就く、繰り返す、戦闘配置に就け!!」
腕時計を見つつ艦長がそう命じるとながとや他の艦艇も慌ただしくなる。
ながとFIC
「ひゅうが及びいずもよりF-35BJ晴嵐Ⅱが発艦開始、各艦からも対潜ヘリが発艦、まもなく対潜掃討を開始しました!!」
司令に向けて艦隊通信長である下宮1尉が報告する。
「そうか、我が国の存亡は諸君に掛かっている、各員一斉努力せよ!!わざわざこの船にZ旗を書き加えて正解だったな・・・・・・」
司令席に座る三好司令がそう呟いた。
同じ頃、戦闘指揮所では・・・・・・
「ソナーに異常なし、水上レーダーも問題ありません!」
ソナー員がそう報告すると猪口艦長が呟いた。
「だがな、敵はいつ何時我々を襲うか、わからない、油断はするな!」
艦長がそう言うと乗員たちは気を引き締めた。
数十分後、五島列島より
「FCS-3Dに反応あり!!目標、戦闘機級です!」
「距離及び推定機種は?」「艦隊と目標の距離は350㎞!!機種はおそらく韓国軍が多数保有する中国製のJF-17戦闘攻撃機です!!」
「JF-17には確か2通りのタイプがあったはずだ、1つは陸上機型、もう一つは艦載型、おそらく今回は後者だろうな・・・・・・」
猪口の予想通り、いずもに対抗すべく建造した韓国海軍の空母漢江は米国との関係悪化で本来導入予定だったF-35Cに代わり中国がパキスタンと共同開発したJF-17(中国名FC-1梟龍)戦闘機を導入したのである。
そしてこのJF―17の艦載型モデルは中国と韓国の軍事技術者が協力して改良したものであり、米海軍と海兵隊のF-35B、C及びF/A-18E/Fや仏国のラファルCには格段と劣るものの艦上戦闘機としてはある程度運用可能なモノで、なにより多目的に使える厄介な機体である事が大きい。
「まぁいい・・・・・・対空戦闘に備えよ!!」
『対空戦闘用意!!これは演習に非ず、繰り返す、これは演習に非ず!』
艦内放送で対空戦に備えるアラームが鳴り響く、これはながとだけの光景ではなく、きいを始めとした艦隊に所属する各艦でもそうであった。
そして数分後、E-767早期警戒管制機であるレインクラウドから敵情に関する情報が入ったのである。
「レインクラウドから第2護衛艦隊司令部宛の情報です、敵情についての機上レーダーの解析結果をモニターに映します!」
そこに映ったのはレーダーで捉えた漢江型空母と多数の水上艦がレーダースコープに表示された時のフリップであった。
直後、海上自衛隊に所属する1機のP―3が韓国海軍の対空防衛網に引っ掛かり、SM-2によって撃墜され、11名の乗員が戦死したのである。




