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11話

劇中では韓国軍は中国製兵器を多数導入しています。

2017年8月24日福岡市

市内には上陸した韓国軍は未だのさばり続け、更には平和団体と称した便衣兵達が陸上自衛隊の行動を阻害すべく韓国軍へ情報を提供していた。

K-2戦車21台や多数の装甲車が春日方面再侵攻の為に博多駅周辺に集結し、集まっていた歩兵達が一斉に装甲車やへの乗り込み、戦車の上(タンク)に乗った(デサントを始めた)のである。


福岡空港には6機のC-130が15機の中国製戦闘機JF-17の護衛の元、空挺隊員を乗せる為に到着し、空挺隊員達が乗機を始めていた。


目的は1つ、交通の要所である福岡県南部の鳥柄市を陥落させ、福岡東部や熊本、長崎、大分、佐賀の4県への進行速度を速める事にある。

それに対して日本側は鳥栖市全域に避難勧告が出し、従わなかった平和団体と称するろくでもない市民団体を除いて殆どの市民が避難しており、自衛隊は学校や市役所を臨時駐屯地にして韓国軍の侵攻に備えていた。

無論、築城基地に所属していた戦闘機を長崎空港や熊本空港へ移動させ、民航機の運航を全面中止、空自前線飛行場に代わりとして運用している。

幸運にも熊本空港は陸上自衛隊のヘリ部隊が駐屯していた軍民共用空港であった事もあり、陸自も空自に対して協力的であった。

そして長崎空港は有事である事もあって海上自衛隊による管制が行われていた事もあり、空自の戦闘機の受け入れを熊本同様にスムーズに行えた。


築城基地所属のF-15は1飛行場12機ずつに分散配備され、北見隊は長崎に、鷲野隊は熊本に、そして宮木は築城に残り、それぞれ戦闘に備えた。


熊本県上空・8月25日

「こちらブレイバー、敵機を発見、オリオン隊各機に告ぐ、交戦を許可する!」

この日、鳥栖市では陸上自衛隊と韓国軍の空挺隊が死闘を繰り広げ、一進一退の攻防が続き、第2時空挺隊が熊本へ迫っていた。

『オリオン3了解!』『オリオン5了解!』

「オリオン1、フォックス1!!」

彼女が率いる第1小隊が先にミサイル(AAM-4)を放ち、続いて同じミサイルを曽根原1尉率いる第2小隊が放った。

6発のAAM-4《99式空対空誘導弾》が空挺部隊の護衛であるJF-17に向けて飛翔する、先に戦闘機を処理し、制空権を確保する。

これは空中戦闘戦術においては当然の事である。


JF-17はAAM-4を感知し、回避を試みるが、今回発射されたAAM-4はDと言い、昨年から生産が開始されたラムジェット使用型で最高速度は何とマッハ5.3に達する世界最速で命中精度も世界最高、そして機動性に極めて優れる超高性能空対空誘導弾であった。

JF-17戦闘機の運動性はF-16と比較しても甲乙つけ難い性能ではあったが、次世代AAMであるAAM-6とAAM-4シリーズの橋渡し役であるAAM-4Dの敵では無かった。

13機のJF-17の内、実に5機が撃墜され、1機が衝撃波で操縦不能に陥り墜落し、残った7機もAAM-4Dによって撃墜された。

全てのJF-17を喪失した直後、恐れをなしたC-130は福岡空港に向けて撤収を開始した。

無論、鷲野らは大空のサムライや、ドイツ空軍のスーパーエースで黒い悪魔の親友であるバルクホルンが追い打ちをかけず、敵に脱出の機会を与えた様に、敗走する敵に追い打ちをかけようとはしなかった。

「オリオン1より各機、深追いはするな・・・・・・作戦完了!」

この迎撃作戦では輸送機は見す見す取り逃がしたが、作戦目的である輸送機の撃退は戦闘機の撃墜時点で成功したのである。


佐賀県中部上空

「こちらハンター1、目標を見つけた!護衛はF-16とMig-29各8機で、攻撃隊の主力が寄せ集め(ベトナム戦時代の亡霊)であるF-4EK(ファントム)F-5K(フリーダムファイター)Mig-21(フィッシュベッド)だ、だが、そうだからと言って油断するなよ!」

『ハンター5了解!』『ハンター2了解!』『ハンター3了解!』


こちらでは佐賀に進撃する韓国軍を援護すべく飛来した多数の攻撃隊を迎え撃つべく長崎空港から各6機のF-15とF-2が向かっていた。

「ゴースト1、交戦を開始する!、フォックス1!」

ゴースト1こと武宮義男1尉のF-2がAAM-4Dを放った。

AAM-4Dは前述の機動性と最高速度に加え、最大で190㎞の射程(命中などを考えた有効射程は120㎞)の極めて長い射程を有し、限定的ながらステルス機への攻撃能力を付加されている。

その様な超高性能ミサイルに対して抗う術もなく次々に護衛のMig-29とKF-16は撃破され、攻撃隊は一瞬にして丸裸になった。

攻撃隊もAAM-4を回避する機動性など有しておらずゴースト・ハンター隊との交戦開始から僅か数分で壊滅し、彼我のキルレシオ(撃墜比撃墜比率)は24対0で圧倒的な勝利を収め、以降、福岡県南部含む九州全土への定期的な空襲は全く無くなったのである。


これが本格的な自衛隊の反撃の始まりとなった。



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