さよなら
初めての詩です。温かい詩ではありませんので。苦手な方は読むのを控えてください。この詩は実在の人物には一切関係がありませんのでご了承ください。
きみは明日の約束をしない
明日を信じていないから
だから今を大事にしようとする
僕は明日を信じるから
きみに『また明日』という
きみは寂しそうにわらった
僕が手を広げると
きみのぬくもりが腕の中に広がる
きみが手を伸ばしたときに
僕はきみの柔らかい髪に触れる
やっぱり君は寂しそうな顔をする
いつも笑顔の君が気になって
笑っていないことに気がついた
何を言うでもないけれど
となりにいるように気をつけた
初めてきみがわらった
僕の前で泣いた
もう動かないと思っていた
僕の心が音をたてた
君の唇から『明日』という言葉がこぼれた
僕は思わず君を抱きしめた
腕の中の君が震えていることに気付いた
淡雪のように消えてしまった
後になって僕は気付いた
『明日』は君にとって『さよなら』だった
今がつながって明日になるのに
それでも君には『さよなら』なんだね
君に届くかわからないが
それでも僕は『明日』を君に贈ろう
『さよなら』の次に『始まり』を
始まるまで
『さようなら』
初めての方、はじめまして。そうでない方はお久しぶりです、小田上総と申します。ここまで目を通して頂いてありがとうございます。いかがでしたでしょうか、温かい詩を書こうと思ったのですか気がついたら今回の形になっていました。ほんの少しでも誰かの心に残れたら光栄です。
それでは、またいつかお会いしましょう。