心底ホッとした
俺は立ち上がり周りをみた。すぐに目に入ってくるものは飛行機だった。外面は傷ついているがそれなりの原型はとどめている。
飛行機の周りは広々とした草原となっており飛行機を引きずった後があった。そして草原の周りには木がびっしりはえている。
ここで疑問が浮かんでくる。ここは何処か? それとほかの人達は何処にいるのか? さっきから誰一人と姿を現さないのだ。みんなでどこかへ行ってしまったのか。隆太さえも見あたらない。
しかし今の俺にはその問いの答えはわからなかった。
だが今すべき事は明確にわかっている。誰かが来るまでなんとかして生き延びることだ。
それにはまず食料だ。
というわけで俺は今飛行機内の食料庫にいる。食料を探しているとナイフを何本か見つけた。一応使えそうだからもらっといてやる。ったく感謝しろよ。
食料庫をざっと見たが二週間以上分あった。これならなんとか生き延びられそうだ。
心底ホッとした。ホッとしたら眠たくなってしまった。
腕時計は7時14分27秒を指していた。あたりも暗くなってきたことだし周辺探索は明日することにして今日は寝ることにした。
イス三個を使って寝っころがる。ほんの2、3分で眠りについた。
会話がない…だと!?
7月6日 誤字訂正