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第73話 “揺らぐ未来の兆し”と、選ばれた道が示す影

総集編もあるので、テンポよく読みたいかたはそちらがおすすめです。

未来の地平に立ち上がった光の柱のうち、

 恒一が選んだ一本が強く輝き、

 その光は道となって足元へ流れ込んできた。


リオが目を輝かせる。


「おおっ……!

 道が勝手に伸びてきてるっす!

 これが“未来の兆し”ってやつなんですね!」


エイルは光の流れを読み取りながら言う。


「はい……

 この道は、恒一さんの“選択”に応えています……

 未来は、選ばれた瞬間に形を持ち始める……」


影は腕を組んだまま、

 光の柱を睨む。


「だが……

 あの光、ただの希望じゃねぇな。

 影が混ざってやがる。」


ナギは静かに頷く。


「うん。

 未来の兆しは“純粋な光”じゃない。

 希望と不安、光と影……

 全部が混ざって未来になる。」


残響は短く告げる。


「つなぎ手。

 選んだ道の先に、

 “未来の試練”が待っている。」


◆未来の兆しの道へ踏み出す

恒一は深く息を吸い、

 光の道へと一歩踏み出した。


その瞬間――

 空気が震え、

 世界がわずかに揺れた。


リオが驚く。


「なんか……空が揺れたっすよ!?

 地震じゃないっすよね……?」


エイルは目を閉じ、

 揺れの正体を探る。


「これは……

 “未来の揺らぎ”……

 選ばれた未来が、

 まだ安定していない証拠……」


影は低く呟く。


「つまり……

 この道は“確定していない未来”ってことか。」


ナギは静かに言った。


「うん。

 未来の地平では、

 選んだ道もまだ“可能性”の段階。

 歩くことで初めて、

 未来が固まっていく。」


残響は恒一を見る。


「進め。

 揺らぎは、お前の覚悟を試している。」


◆揺らぎの中に現れた“影の残滓”

道を進むにつれ、

 光の粒が不規則に揺れ始めた。


リオが眉をひそめる。


「なんか……光が乱れてきてません?

 これ、ちょっと嫌な感じっす……」


エイルは震える声で言う。


「これは……

 “影の残滓”……

 未来の影が完全に消えたわけじゃない……

 まだ、心の奥に残っている……」


影は拳を握る。


「つまり……

 未来の影の“欠片”ってわけか。」


ナギは静かに言った。


「うん。

 未来の影は消えたんじゃなくて、

 恒一の中に“問い”として残ってる。

 その問いが揺らぎとなって現れてる。」


残響は短く告げる。


「つなぎ手。

 影の残滓を越えねば、

 未来の道は安定しない。」


◆影の残滓が問いかける

光の揺らぎの中から、

 声が響いた。


――つなぎ手。

 ――おまえは未来を選んだ。

 ――だが、その未来に“後悔”はないのか。


恒一は息を呑む。


「……後悔……?」


影の残滓は続ける。


――選ばなかった未来。

 ――捨てた可能性。

 ――失われた道。

 ――それらを本当に“手放せた”のか。


リオが叫ぶ。


「そんなの……

 そんなの、誰だって後悔くらいあるっすよ!」


エイルは涙を浮かべる。


「でも……

 後悔があるからこそ、

 未来を選べるんです……!」


影は低く呟く。


「後悔を否定する必要なんざねぇ。

 抱えたまま進めばいい。」


ナギは静かに微笑む。


「後悔は“影”じゃない。

 未来へ進むための“重さ”なんだよ。」


残響は恒一を見る。


「答えろ。

 つなぎ手。」


◆恒一の答え

恒一は影の残滓に向かって言った。


「……後悔はある。

 選ばなかった未来も、

 捨てた可能性も、

 全部、俺の中に残ってる。」


影の揺らぎが強くなる。


「でも――

 後悔があるからこそ、

 俺は未来を選んだんだ。

 後悔を抱えたままでも、

 仲間と一緒に歩ける未来を。」


光が恒一の胸から溢れ、

 影の残滓を照らした。


リオが叫ぶ。


「影が……消えていくっす!」


エイルは涙を拭う。


「恒一さんの答えが……

 未来を安定させてる……!」


影は笑う。


「後悔を抱えて進む……

 それでいいんだよ。」


ナギは静かに言った。


「未来は……

 後悔と希望の両方でできてる。」


残響は告げる。


「進め。

 つなぎ手。

 影の残滓は消えた。

 次は“未来の形”が現れる。」


光の道が再び輝き、

 新たな景色が開けていった。

面白かったらブックマークと高評価お願いします。また、noteにて紹介動画等を投稿中ですので、ぜひご覧ください。

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