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第71話 “未来の扉”の前で揺れる光と影

総集編もあるので、テンポよく読みたいかたはそちらがおすすめです。

光の影が消えたあと――

 光の道は静かに、しかし確かに変化していた。


道の先に、

 淡い光の柱が立ち上がっている。


リオが目を丸くする。


「なんすかあれ……!

 なんか、めちゃくちゃ神秘的なんですけど!」


エイルは胸に手を当て、

 光の流れを読み取る。


「これは……

 “未来の扉”……

 光の道の最深部にある、

 未来へ進むための境界……」


影は腕を組んだまま、

 光の柱を睨む。


「だが……

 あの光、ただの扉じゃねぇな。

 何か……揺れてる。」


ナギは静かに頷く。


「うん。

 あれは“未来の可能性”そのもの。

 まだ形が定まっていないから、

 光と影が混ざって揺れてる。」


残響は短く告げる。


「つなぎ手。

 未来の扉は、お前の答えを待っている。」


◆未来の扉の前に立つ

恒一は光の柱の前に立った。


近づくほどに、

 胸の奥がざわつく。


光は温かい。

 だがその奥に、

 かすかな影が揺れている。


リオが不安そうに言う。


「なんか……

 光なのに、ちょっと怖いっすね……」


エイルは静かに答える。


「未来は……

 希望だけじゃありません。

 不安も、影も、全部含んで未来なんです……」


影は低く呟く。


「つまり……

 この扉は“希望と恐れの境界”ってわけか。」


ナギは優しく微笑む。


「恒一。

 未来の扉は、

 “どんな未来を望むか”じゃなくて、

 “どんな未来でも歩く覚悟があるか”を試すんだよ。」


残響は短く言った。


「つなぎ手。

 扉に触れろ。」


◆未来の扉が見せる“幻”

恒一が手を伸ばした瞬間――

 光の柱が揺れ、

 世界が反転した。


リオが叫ぶ。


「うわっ!?

 景色が……変わった……!」


エイルは震える。


「これは……

 “未来の幻”……!」


影は周囲を見渡す。


「未来の扉が見せる……

 可能性の世界ってやつか。」


ナギは静かに言った。


「ここに映っているのは、

 “歩むかもしれなかった未来”。

 でも……

 どれも確定していない。」


残響は恒一を見る。


「つなぎ手。

 惑わされるな。」


◆幻の中に現れた“別の未来”

幻の中には、

 いくつもの“未来の恒一”がいた。


仲間と笑っている未来。

 ひとりで戦っている未来。

 誰かを失って泣いている未来。

 誰かを守って立ち上がる未来。


リオが息を呑む。


「これ……

 全部、恒一さんの未来……?」


エイルは涙を浮かべる。


「未来は……

 ひとつじゃないんです……

 選んだ未来の中にも、

 無数の分岐がある……」


影は低く呟く。


「つまり……

 “選んだ未来の先にも選択がある”ってことか。」


ナギは静かに言った。


「未来の扉は、

 “どんな未来になっても歩けるか”を問いてるんだよ。」


◆恒一の決意

恒一は幻の中の“無数の自分”を見つめた。


「……どんな未来でもいい。

 笑ってても、泣いてても、

 誰かを失っても、

 誰かを守っても……」


胸に手を当てる。


「俺は歩く。

 仲間と一緒に。

 未来がどうなっても、

 俺はつなぎ続ける。」


幻が揺れ、

 光が強くなる。


リオが叫ぶ。


「扉が……開いていくっす!」


エイルは涙を拭う。


「恒一さんの答えが……

 未来を開いているんです……!」


影は笑う。


「やっぱりお前はブレねぇな。」


ナギは静かに微笑む。


「未来は……

 歩く者の覚悟で形になる。」


残響は告げる。


「進め。

 つなぎ手。

 未来の扉の向こうへ。」


光が広がり、

 扉が完全に開いた。


恒一たちは――

 新たな未来へと踏み出した。

面白かったらブックマークと高評価お願いします。また、noteにて紹介動画等を投稿中ですので、ぜひご覧ください。

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