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【夜閑話:果林の団子日記】5
果林の団子日記:山茶花坂編
今日は山茶花坂で「山茶花団子」を食べました。白と紅の二色の団子で、見た目はとても鮮やか。口に入れると少し香ばしくて、寒い風の中でも元気が出るような味でした。町の人たちはこの団子を「困難に打ち勝つ団子」と呼んでいて、食べると勇気が湧いてくるんだそうです。
山茶花は冬の寒さに負けず咲く花で、花言葉は「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」。冷たい風にさらされても散らずに咲き続ける姿が、人々に力を与えてきました。団子屋のおじさんも「この団子を食べると寒さなんてへっちゃらになるよ」と笑っていました。町全体が花と団子に込められた思いを大切にしていて、歩いているだけで背筋が伸びるような気がしました。
……でも、ラテに半分食べられちゃいました。せっかく勇気をもらったのに、気づけばラテの胃袋へ。日記には「山茶花団子、半分はラテの胃袋へ」と書いておこうかな。少し悔しいけど、こうして分け合うのもまた困難に打ち勝つ力なのかもしれません。




