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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
4章~巫女の祝祭~

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ep.181 秩序の観察

ep.174「波の音、旅立ちの背中」

(道中・静かな緊張)


港を離れ、石畳の坂道を登る。  ルミナは一言も発さず、一定の速度で歩き続けていた。  その背中はまるで、風も寄せつけない氷壁のようだった。


氷雨はそのすぐ後ろを歩き、周囲に目を配っている。  旅団の若手たちは、少し距離を取ってその後ろをついていった。


「……ねえ、これ、ずっとこの感じなのかな」  ラディが小声でつぶやく。


「たぶん、そうだろうね」  セシルが肩をすくめる。


「“監視”って言われると、なんか……落ち着かないね」  リンダが不安げに言うと、ラディがうなずいた。


「ていうか、あの人、ほんとに人間? 氷の精霊とかじゃないの?」


「しっ」  セシルが小さく制した。  そのときだった。


「……無駄口は慎んでください」  ルミナが、歩みを止めずに言った。  声は静かだったが、空気が一瞬で凍りつく。


「あなたたちは“秩序の観察対象”です。  感情や雑談は、記録に影響を与えます。……不要です」


誰も、言い返せなかった。


ただ、氷雨だけがちらりと旅団を振り返り、  無言のまま、再び前を向いた。

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