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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
4章~巫女の祝祭~

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ep.176 パン24個分!?

船が沖へ出る頃には、空はすっかり白み始めていた。  波は穏やかで、風もよく通る。波留が「今日は当たりかもしれませんね」とつぶやくと、カヤが無言でうなずいた。


「よし、網を下ろします。ラディさん、こちらを持ってください」 「はいっ!」


ラディは張り切って網の端を持ち上げたが、思った以上に重く、よろけてしまう。


「うおっ……!? な、なんでこんな重いんですかこれ!」


「水を含んでいますからね。無理に引かず、重さを逃がすように――そう、そうです」  波留の声は穏やかだったが、指示は的確だった。


セシルはすでに反対側の網を支え、波の動きに合わせて力を加減している。  リンダは船底に滑り込んだ魚を手際よく拾い上げ、木箱に分けていた。


カヤは言葉を発さないまま、ラディの動きを見て、網の角度を調整する。  その手つきは無駄がなく、まるで海と会話しているかのようだった。


「……すごいな」  ラディが思わずつぶやく。  カヤはちらりと彼を見たが、何も言わず、次の網の準備に取りかかった。


やがて、網が引き上げられる。  中には、銀色の魚が数匹――Mサイズが三匹、そして、ひときわ大きなLサイズの魚が一尾。


「おおっ、でかい!」 「Lサイズですね。これは、6NkQ……いえ、これは“銀斑ぎんはん”か。L+です。24NkQの価値があります」  波留が魚の鱗を指でなぞりながら言った。


「パン24個分……!」  ラディが目を丸くする。  セシルが苦笑しながら、「換算そこ?」とつぶやいた。

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