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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
4章~巫女の祝祭~

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ep.173 巡回中

依頼の受付を終えたラディたちが掲示板の前で盛り上がっていると、背後からひとつの影が近づいてきた。


「おはようございます。……旅の方々ですね?」


声の主は、警備隊のミヤだった。  制服の上から羽織った外套が潮風に揺れ、腰にはしっかりとした剣が下がっている。  その瞳は涼やかで、どこか距離を保つような静けさがあった。


「この町では、依頼の遂行中も、住民との接触にはご配慮をお願いします。特に港の作業場は混雑しますので、指示に従って行動してください」


「は、はいっ」  ラディが思わず背筋を伸ばす。  セシルが軽く頭を下げて、「気をつけます」と応じた。


ミヤは一瞬だけ目を細めると、静かにうなずいた。


「……ご協力、感謝します。良い滞在を」


それだけ言うと、彼女はすっと踵を返し、次の巡回へと歩き去っていった。  残された空気には、潮風と共に、ほんの少しの緊張が残っていた。



「……あれ? もしかして、あんたたち、旅団の?」


ふいに、背後から聞き慣れた声がした。  振り返ると、そこには革のジャケットを羽織った女性――アメリアが立っていた。


「やっぱり! 久しぶりだね。こんなとこで会うなんて、びっくりしたよ」


「アメリアさん!」  ラディがぱっと顔を輝かせる。  彼女は軽く手を振りながら近づいてきて、旅団の面々を見回した。


「今、港の灯台修理の依頼で滞在中なんだ。そっちは? また何か面白いことに巻き込まれてる?」


「漁師体験クエストです」  セシルが苦笑しながら答えると、アメリアは目を丸くした。


「えっ、あの波留さんの手伝い? すごいじゃん。あの人、腕は確かだけど、ちょっとやそっとじゃ認めてくれないよ?」


「……え、そうなんですか」  リンダが小さくつぶやくと、アメリアはにっこり笑った。


「でも、あんたたちなら大丈夫でしょ。明日、がんばってね」

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