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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
4章~巫女の祝祭~

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ep.171 終幕:灯のあとで

祝祭が終わり、広場の灯もすっかり消えた夜。  社の奥、ひっそりとした小さな座敷に、巫女たちと祝主たちが集まっていた。


ちゃぽん──  湯気の立つ湯呑みに、温かな甘酒が注がれる。


「ふぅ……やっと終わったね」  キズナが肩を回しながら、湯呑みを手に取る。


「でも、みんなの顔がすごくやわらかくなってた。あれ、見てよかった」  風音が微笑むと、美琴がこくりとうなずいた。


「音が届いていたなら、うれしいです。……ちょっと、緊張しましたけど」  「ふふ、最後の一音、すごくきれいだったよ」  千夜が静かに言うと、場がふわっと和んだ。


そこへ、咲姫が小さなお盆を持って入ってくる。  「みんな、おつかれさま。今日は本当にありがとう。   ……さあ、乾杯しましょうか」


「おおっ、待ってましたぴょん!」  うささまがぴょんと跳ねて、甘酒の器を掲げる。


「では──」  果林が静かに立ち上がり、皆を見渡す。


「この祝祭を支えてくれたすべての人に。   そして、ここにいる仲間たちに。   また、次の光を迎えるその日まで──」


「「「「「「「かんぱーい!」」」」」」」


器が軽く触れ合い、やさしい音が響いた。  それは、祝祭の余韻を包む、最後のひとつの灯のようだった。

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