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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
3章~ものづくり~

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ep.154 火の現場

ギルドから渡された依頼札には、こう書かれていた。


【依頼名】鍛冶工房・荷運び補助

【内容】鍛冶工房「鉄のしぶき」にて、材料搬入および道具整理の補助をお願いします。

【備考】火傷注意。動きやすい服装推奨。


「……火傷注意、って書いてあるけど……」 セシルが札を見つめながら、不安そうに言った。


「大丈夫だって。俺たち、もう一応“冒険者”なんだからさ」 ラディが胸を張る。


「“一応”って言っちゃってる時点で、ちょっと不安だけどね」 ジョナサンがぼそりと呟いた。


「でも、鍛冶屋さんの仕事って、ちょっと見てみたかったかも」 リンダが静かに言った。


工房「鉄のしぶき」は、街の南端、川沿いにあった。 分厚い扉の向こうからは、鉄を打つ音が絶え間なく響いてくる。


「おーい、ラディ隊です! 依頼で来ましたー!」 ルークが声を張ると、扉の奥からどすん、と重い足音が近づいてきた。


現れたのは、熊のような体格の男――ブラゴールだった。


「……ちっこいのが来たな」 「えっ、あ、はい……!」 ラディが思わず背筋を伸ばす。


「まあいい。バルリック!」 「へいへい、今行くよ」 奥から現れたのは、少しだけ柔らかい雰囲気の男。 それでも、腕は太く、エプロンには煤が染みついていた。


「こいつらに荷運びと整理を頼む。フェルムとシュルツにも手伝わせろ」


「了解。……おい、弟子ども! 新人さんたちが来たぞー!」


「えっ、マジで!? よっしゃー!」 「やっと人手が増えるー!」


奥から飛び出してきたのは、まだ少年の面影を残す二人の弟子―― フェルムとシュルツだった。


「よろしくお願いしますっ!」 「こっちこそ、助かるよ! いやー、マジで忙しくてさ!」


「じゃあ、さっそく始めようか」 バルリックが笑いながら、手袋をはめ直した。


こうして、ラディ隊の“火の現場”での一日が始まった。


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