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ep.147 町に根を下ろす
朝、庁舎前。受付嬢たちが隊商を迎えた。
楓は帳簿を閉じ、真剣な眼差しで言った。 「町を代表して歓迎します。ここから先は、共に歩んでいきましょう」
椛は笑顔で続ける。 「橋の修復から始まり、町の建設にまで関わってくださるなんて……本当にありがとうございます」
香は少し照れながらも、胸に手を当てた。 「これからもよろしくお願いします」
紗代は胸の奥で静かに思った。 旅の商人から、町の商人へ。ここで成長していくんだ
アレクセイは仲間たちを見渡し、力強く宣言した。 「この町に根を下ろす。エルシンポリアを、我らの拠点にする」
隊商の仲間たちは頷き合い、庁舎前に立つその姿は、町の未来を担う者たちのように見えた。




