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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
第二幕~1章

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ep.143 ギルド庁舎の中へ

庁舎の扉を開けると、そこはまるで屋根付きの市場だった。 冒険者が依頼を探して声を張り上げ、商人が品物を並べて交渉し、工房の職人たちが道具や武具を展示している。


紗代は目を丸くして立ち止まった。 「……これがギルド庁舎……市場みたいです」


バンデが豪快に笑う。 「酒場もあるじゃないか!最高だ!」


ぽぷらんは歌うように言った。 「人も物も集まって、まるで祭りみたいだねぇ」


アリシアは冷静に周囲を見渡し、静かに言った。 「情報も依頼も、ここで一度に揃う。合理的ね」


エマは弓を抱えたまま、無言で人の流れを観察していた。


ドワーフたちは展示されている工具や武具に目を輝かせ、職人たちとすぐに技術談義を始めてしまう。


アレクセイは仲間を見渡し、短くうなずいた。 「ここで依頼を果たす。商人ギルドも、この中にあるはずだ」


紗代は胸の奥で思った。 市場のように賑やかな庁舎……ここで商人としての一歩を踏み出すんだ。

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