ep.125 影の主の輪郭
森の最深部―― 黒い風が渦を巻き、 その中からぼんやりとした輪郭が浮かび上がった。
咲姫 「ひゃぁぁぁ……! な、なんか……見えてきたのですーー!!」
風音 「……“影の主”の姿だ。 まだ完全じゃないが、輪郭が現れ始めている」
風花 「咲姫ちゃんの風も震えてるねぇ。 でも……ちゃんと守ろうとしてる」
果林 「団子も震えてるよ~」
咲姫 「団子は震えなくていいのですーー!!」
影の主は低く唸り、 黒い風をまといながら声を響かせた。
影の主 「……導く風…… 我を拒むか……」
咲姫 「ひゃぁぁぁ……! 拒んでるのですーー!!」
光の風(封じられた風)は、 咲姫の周りを巡りながら輝きを増した。
風の魂 「……咲姫…… “影の主”……森を乱す者……」
冒険者A 「すごい……! 姿が見えてきた……!」
冒険者B 「まるで……人影のような……」
紗綾 「……猫は“外から来た者”と言っています」
オグマ 「つまり、影の主は森の存在ではなく、 外から侵入してきた者か……」
咲姫 「ひゃぁぁぁ……! そんなの聞いてないのですーー!! でも……がんばるのです……!」
森の最深部に、 影の主の輪郭が少しずつ形を成した。
まるで―― 次なる真実が近づいているかのように。




