ep.124 共鳴する風、覚醒の兆し
森の最深部―― 影の主の黒い風が渦を巻く中、 咲姫の“導く風”は仲間たちを支え続けていた。
咲姫 「ひゃぁぁぁ……! まだ押されてるのですーー!!」
風音 「……咲姫。 お前の風に、“封じられた風”が応えている」
風花 「咲姫ちゃんの風、重なってるねぇ。 まるで二つの風が一緒に歌ってるみたい」
果林 「団子も歌ってるよ~」
咲姫 「団子は歌わなくていいのですーー!!」
光の風(封じられた風)は、 咲姫の周りを巡りながら輝きを増していった。
風の魂 「……咲姫…… 共に……覚醒……」
咲姫 「ひゃっ……!? 覚醒って……そんなの困るのですーー!!」
冒険者A 「すごい……! 封じられた風が強くなってる……!」
冒険者B 「咲姫ちゃんの風と共鳴してるんだ……!」
オグマ 「これなら……影の主に対抗できる!」
紗綾 「……猫は“風の覚醒”と言っています」
咲姫は胸の奥に手を当て、 必死に風を呼び起こした。
……ふわぁぁぁ……
咲姫 「ひゃっ……!? な、なんか……私の風が…… 封じられた風と一緒になってるのです……!」
風音 「……咲姫。 それが共鳴だ。 お前の風と“封じられた風”が一つになろうとしている」
黒い風は、 二つの風の共鳴に押されて後退した。
まるで―― 新しい力が芽生え始めたかのように。




