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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
1章

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閑話 香りの節目と、団子の記録― 200PV記念回

閑話「香りの節目と、団子の記録」


「おめでとうなのです!」 咲姫さきが、しっぽをぶんぶん振りながら、札場ふだばの廊下を駆けてきた。


「えっ、なにが?」 悠真ゆうまがきょとんとする。


「札帳が、二百の風を超えたのです! PVが、200なのです!」


「PV……?」


「“問いの訪れ”の数、ってことだよ」 果林かりんが、よもぎ団子を手にしながら、静かに微笑んだ。 「なろうの札帳の方で、ね。カクヨムは……まあ、風待ち中だけど」


「それでも、節目には違いないわ」 紗綾さやが、札帳の記録をめくりながらうなずいた。 「風が二百回、誰かの問いに触れた。それって、ちゃんと記しておくべきことよね」


「じゃあ、今日は特別に――」 悠真が、ふっと笑って言った。 「閑話を、ひとつ。夜にもう一枚、札を届けようか」


「やったのです! 今日は四つ目の風なのです!」 咲姫がくるくると回る。


「じゃあ、せっかくだし……」 果林が、そっと団子の包みを差し出した。 「これ、記念団子。よもぎと黒糖の二色盛り。風の節目には、こういうのが合うと思って」


「さすが果林……!」 咲姫が目を輝かせる。


「じゃあ、今日の風の記録は、団子の香りで残しておくわね」 紗綾が、札帳にそっと筆を走らせた。


――こうして、札帳にひとつ、特別な風が重なった。


【後書き】


こんにちは、果林です。 今日は、私がちょっとだけ語ってもいいかな。


咲姫がしっぽを振って喜んでたけど、私も、ちゃんと嬉しいんだよ。 札帳の風が、誰かに届いてるってことだから。


団子って、ただの食べ物じゃないの。 あの世界では、“旅人の記憶を包むもの”って言われてるの。 香りと味で、その人の旅の記録を残すんだって。


だから、札場では団子の香りから問いを読むの。 黄粉は素朴な疑問、餡子は感情、よもぎは記憶―― 香りって、問いのかたちを映すから。


今日の記念団子は、よもぎと黒糖。 ちょっと苦くて、でもやさしい。 そんな風が、札帳に吹いてくれたことに、ありがとう。


――風の記録: 日付:焦香月こがれづき二十二日(西暦2025年11月22日) 香り:よもぎと黒糖 問い:この風は、誰に届いたのか 記録者:果林


風の香りが、また誰かに届きますように。 よかったら、★や♥で香りを残してくれたら嬉しいな。 ――果林


※この風は、昨日までの集計でPV200を超えたことを受けて、 今日、焦香月二十二日を“香りの記念日”として記録しました。

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