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【夜閑話:果林の団子日記】1
果林の団子日記:待雪草町編
今日は待雪草町で「雪見団子」を食べました。白玉に粉砂糖がふわっとかかっていて、見た目も味もまるで雪みたい。口に入れるとやさしい甘さが広がって、寒い季節にぴったりでした。町の人たちはこの団子を「冬を越える希望の味」って呼んでいるんだって。
待雪草は雪を待つように咲く花で、花言葉は「希望」。厳しい冬を耐えて芽吹く姿が、人に勇気をくれるんだそうです。団子屋のおばあちゃんも「雪が降る前に食べると来年も元気に過ごせるよ」って笑ってました。町全体が花と団子に願いを込めてるのが伝わってきて、なんだかあったかい気持ちになりました。
……でも、咲姫に半分食べられちゃった。せっかく希望を味わったのに、気づけば咲姫の胃袋へ。日記には「希望の団子、半分は咲姫の胃袋へ」って書いておこうかな。少し悔しいけど、こうして分け合うのもまた希望なのかも。




