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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
3章~【咲姫編】風の記憶、影の願い

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ep.108 封じられた風との邂逅

森の最深部―― 空気は張り詰め、風はほとんど止まっていた。


咲姫 「ひゃぁぁぁ……!  なんか……息が詰まるのです……!」


風音 「……“封じられた風”が、すぐそこにいる」


風花 「咲姫ちゃんの風も、緊張してるねぇ」


果林 「団子の袋も固まってるよ~」


咲姫 「団子で判断しないでほしいのですーー!!」


小さな影は、 咲姫の足元をとことこ歩き、 森の奥の空間を指さした。


影 「……ぴ……」


紗綾 「……猫は“ここが本体の居場所”と言っています」


オグマ 「全員、構えろ。  何が出てもおかしくない」


冒険者A 「了解!」


冒険者B 「後衛、魔法準備!」


そのとき――


……ふわぁぁぁ……


森の奥から、淡い光の風が舞い上がった。 形はなく、ただ揺れる粒子のように漂っている。


咲姫 「ひゃっ……!?  な、なんか……見られてるのです……!」


風音 「……咲姫。  “封じられた風”が姿を見せ始めた」


風花 「怒ってないよ。  むしろ……“会いたがってる”」


咲姫 「会いたがってるって……  私、ただの咲姫なのですーー!!」


小さな影はその光に近づき、 まるで触れるように前足を伸ばした。


影 「……ぴ……」


光の風は、 その子に応えるように揺れた。


咲姫 「ひゃっ……!?  な、なんか……“ありがとう”って聞こえたのです……!」


風音 「……うん。  “目覚め始めた”って言ってる」


オグマ 「封じられた風……  ついに本体が現れるのか」


紗綾 「……猫は“まだ半分”と言っています」


咲姫 「半分なのですーー!?  まだ続くのですーー!!」


森の最深部に、 淡い光の風がゆっくりと形を取り始めた。


まるで―― 長い眠りから目覚めるように。

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