4 国内の問題
国は窮状にある。オークやゴブリンが暴れ、ドラゴンが街村を滅ぼす。
4 国内の問題
魔王の影響は国王のところにも刻々と伝わる。何処其処の村や街が崩壊した。国中で魔獣が暴れている。そして国軍出動の要請が来る。領軍は応じているところが多い。しかし、国軍は応じていない。勇者と聖女が魔王を討伐すれば済むことだ。しかし、国民は信じていない、今の国王は無能だと言われる。有能な国王がいた事があるのか知らないが魔王がいなければ無能な国王でも務まったのだろう。
冒険者ギルドは機能しない。何チームか合同でオークを仕留めに行くが、十数頭のオークを仕留めようとするとその周辺オーク駆け付け、冒険者を攻撃する。どの魔獣でも同じだ。冒険者は討伐が出来ない。ほとんどの冒険者は失業だ採集に回るものいる。S級冒険者は別だ。ドラゴン討伐の指名依頼が届く。S級冒険者にとってもドラゴン討伐依頼は滅多にない。基本的にドラゴンは大人しい争い好まな生きものだ。たまに卵を取られたドラゴンが凶暴化することはあっても卵を返せば引いたりもしていた。今回特別だ。ドラゴンは狂気した。青い風の6人はS級冒険者たが慎重に仕事選んで来た。はっきり言って今は休眠中だ。そこへ国から指名依頼。ドラゴン討伐だ。嫌な感じしかしない。青い風は一度もドラゴン討伐はしていない。無理だと思っているから。しかしドラゴンが一斉に暴れだした。S級冒険者が手分けしてドラゴン討伐に当たらなくてはならない。
指名されたドラゴンの居場所に一番近いギルドに立ち寄った。丁度その時10歳ぐらいの少女がからかい来た酔っぱらいに強烈な貫通魔法で靴上から小指を狙ったようだ。酔っぱらいは気が狂ったように喚き散らした。少女は男を黙らせた。ギルド職員が確認し生きていることが判った。
青い風のリーダーは彼女ドラゴン討伐を持ちかけた。賞金は全てマリエールの物で名誉だけ青い風が受け取る。無事討伐を完了した。約束は果たされた。
マリエール分身体を作り、討伐を繰り返した。別に魔王の被害を押さえたいわけでもない。独立生活をするからお金が必要だけだ。
たまたま人助けもするけど傷つける方が多い。王子の念話は悲愴感が混じっている。自分で解決しない屑だ。魔王は聖女だけでも倒せるように。勇者だけでも倒せる。別に冒険者でも軍人でも平民でも力があれば倒せる。勇者と聖女が魔王を倒すというのは迷信だ。そうしておくほうが指揮も高まるし、勝てる自信が持てる。
マリエールは聖女に認定されるのは間違いないと確信している。それを阻止する方法を私は知らない。国王に説明して納得して貰えれば良し納得して貰えなければ、この土地を離れるだけだ。
「最後に言いたい。勇者と聖女は雌雄一体。どちらが欠けても力は出せない。マリエール私の聖女になってくれ。」
マリエールは王子の念話を拒否する魔法をかけた。王子は鬱陶しい念話を続けているだろうがマリエールには届かない。
私物は全てアイテムボックスに入れた。必要なものは全て揃っている。後は国王の返事次第だ。
マリエールは明日、聖女の称号を得る。王子に期待はしない。国王が私の希望叶えくれるなら私は幸せに成れるのだけど。