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       1 2人の出会い

 マリエールは貴族学院に入学する。

         1  2人の出会い



 マリエール伯爵令嬢を始め貴族は、12月中旬から2月中旬まで農閑期、王都で暮らす。成人に取っては社交シーズン、10歳から15歳までは貴族学院、小さな子どもは領地でお留守番だ。マリエールは10歳、学院デビューだ。転生者であり万能言語を始め多様で強力な魔法を持つ彼女には苦でもない。領地で得られなかった知識が得られるかと楽しみだ。

 今日は入学式、講堂で全体説明があり各身分に別れて交流会だ。マリエールは伯爵令嬢、領主の一族として遇されるので一番上位の集まりだ。会場には王族、公爵、侯爵、伯爵の子息令嬢が居る。一番下の伯爵は全員に挨拶周りする必要がある。上位のものから挨拶するのが原則だが、それでは流れに支障が出るので伯爵家同士の挨拶を済ませから王族に挨拶に行く。手始めに伯爵の上級生だ。

「今年から入学しますマリエールです。何卒宜しくお願いします。」

これを20回繰り返すわけだ。

「まぁ、可愛いらしいお嬢様だこと。美少女ね。領地も近いし是非遊びにいらして。」

外交儀礼だ。私も是非お願いします。と返した。

 同じようなやり取りが続き、同学年の女の子には友達になってね。と言われ了解した。

 伯爵家の人達が終わり次は王族への挨拶だ。既に高学年の人達が挨拶している。一年生は先に公爵家侯爵家に挨拶する。

 最後に王子への挨拶だ。私が最後になった。

「今年から入学しますマリエールです。何卒宜しくお願いします。」

王子はマリエールをしっかり見た。やめてよ。男の人に見つめられることなど今世でも前世でもないわ。念話が聞こえて来る。

「きみ転生者だね。しかも魔法の力が脅威的に強い。自分も強いと思っていたがきみには敵わないようだ。私も転生者だ。協力してこの国を良くして行こう。」

王子は器用なことをした。念話で話しながら口では当たり触りのない話しをする。

「はい私は転生者です。前世の記憶もあります。日本という国で物理学の研究をしてました。魔法が強いかどうか判りませんが、アイテムボックスやフライ転移は使えます。」

念話に集中すると言葉が出ず、言葉に集中すると念話が途切れる。

「ある程度のプランはあるのだ。きみとすり合わせて実行して行きたい。この学院にいる間にもやって置きたいことがある。それに魔王が出現している。私が勇者できみが聖女だろう。我々の関係は深いよ。」

周りが騒がしくなった。王子と私の途切れ途切れの会話が延々と続くのだ。皆の挨拶は済んでいる。切り上げる時だ。

「また、話をしょう。」

2人は別れた。王子から総括な話があり、しばらく歓談して初日は終わった。

 側仕えに魔王の出現と称号を決める日を聞いた。魔王は北の山地に出現したらしい。山間部では被害が出ているがこの当たりは被害出てないので良く判らない。勇者、聖女も貴族でなければならないので難しいとのこと。難しいと言うのが良く判らないが魔王を倒した勇者と聖女は結婚するらしいがその組み合わせが難しいらしい。

貴族の称号は5月1日に決めるらしい。

 王子との長話。周りから顰蹙をかう。

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