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暫く更新止まっていて申し訳ありませんでした、、!
ストックいくらか貯まったので、数日間毎日投稿します!
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ということで、わたくしは王太子という願ってもない助っ人を手に入れた。
「それで、これらは魔術関連の本ばかりだけど…調べたいのは魔術のことかな?」
「はい、そうなんです。お恥ずかしながら、わたくしはあまり勉学に通じていないので、どれも初心者向けの本ばかりなのですが…」
席に座るとそう聞かれたので、素直に答えた。正直、今回調べることがどれくらいのレベルのものなのかもわかっていないのだ。だから、王太子に近づく云々を抜きにしても、この申し出はかなり助かる。
「恥ずかしいだなんて、そんな風に思わないで。僕としては、わからないことを素直にわからないと言えることこそが凄いと思うよ。人って意外とそれができないものだから」
「あ、ありがとうございますわ」
「それで、何を調べたいの?もしかしたら、僕も何か助言できるかもしれない」
「えっと、実は…」
わたくしは、今日の精霊契約の儀式のことを話した。わたくしが精霊と契約できなかったことも話すべきか少々迷ったが、どうせ明日にでも学園中の噂になっていることだ。それなら自分から話した方が傷は浅いだろう。
王太子はそれを笑うことなく、ただただ真剣に聞いてくれた。そして、
「……あ…」
「どうしたの?」
前回のことは話さず、魔法陣が反応しなかった時との違いを調べたいと言おうとして気づいた。
───普通に話しているけれど、王太子が逆行してきていないなんて証拠、どこにもないじゃない…!
「ロサノワール公爵令嬢?」
「え、ええっと…」
急に背筋が凍った。落ち着け、落ち着くのよフルール。
お兄様に記憶があるとバレてはいけないのはいわずもがな、バレた時点で強硬手段に出てこられて今度こそ捕われてしまいそうだから。
エリス様にバレてはいけないのは、わたくしが前回暴漢を差し向けた張本人だと知られてしまうから。
じゃあ、王太子にバレたら…?
「……あの、もしですよ。これは、ふと気になっただけのことなのですが…」
「うん?」
「わたくしが契約しようとした時は、魔法陣は反応しました。でもわたくしは、精霊と契約できませんでした。じゃあ、魔法陣が反応しない場合もあるのでしょうか?精霊と契約できないなら、魔法陣が反応しないこともあるのではと、思いまして…」
逡巡した結果、わたくしは話し切ることにした。ここまで話してしまったのだし、王太子相手にやっぱり大丈夫ですは失礼すぎるし、逆に怪しすぎる。
それに、仮に王太子に記憶があったとしても、この方ならお兄様のように強硬手段に出ることも、エリス様のように恐れる必要もない。前回のあれこれを今回に持ち越すような方ではないから今すぐ処罰は考えにくいし、お互いに愛情があったわけでもないから、わたくしがあのフルールだと知られても二人の関係性に特に問題は…いえ、王太子妃を目指す上で問題大有りね。駄目だこの方にもバレてはいけないわどうしましょうもう後には引けないのにわたくしのあんぽんたん…!
でももう話してしまった。こうなったら、何がなんでもシラを切り通すより他はない。
そう、覚悟したのだが───……
「ああ、それなら一年のうちに習うと思うよ。多分、次の時間あたりにでも習うんじゃないかな?」




