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ブクマ数が20を超えました…!4/7に投稿を始めてから5日間、非常に驚いております。。
評価数も増えており、本当に感謝ですm(_ _)m
会場まで送るというお兄様を全力でお断りし、わたくしはなんとか一人で学園内に入ることができた。妙な輩が寄ってきたら心配だからとお兄様は断固として着いてこようとしていたのだが、
「…お兄様」
「何、フルー、」
ちゅっ
「では、いってまいりますわね…!」
と、不意打ちでほっぺにちゅーをすることで隙を作って逃げてきた。あの瞬間、周りで悲鳴が上がったけれど…まあ、お兄様から逃げられたからよしとしよう。
で、現在は入学式の真っ最中。正直入学式なんてやらなくてもいいのでは?と思うけれど、公爵令嬢のわたくしがそれを言うのはさすがに憚られるので、つんと澄ました顔で座っておく。この表情でいれば何を考えていようとミステリアスないい感じに見えると、モカのお墨付きなのだ。
わたくしが考えるのは、先ほどギリギリで思い出した今世の人生について。
前回、わたくしは割と自由にさせていただいていた。外出だって自由だし、お友達とのお茶会だって開き放題。もちろん、招待も山ほどされたからその度にドレスを作って参加した。
でも、今回のわたくしは全然違う。まず、外出をしたことがほとんどない。時々…本当に時々お兄様とお出かけしたことはあるけれど、全てお兄様が一緒だ。例外はない。
次に、お茶会に参加したことがない。え?と思うけれど事実だ。ないものはない。招待状すらわたくしのもとに来ないのだ。なぜ?
いくらロサノワール公爵家が名ばかりの公爵家だったとしても、公爵家であることに変わりはない。むしろ、名ばかりの公爵家だからこそ裏から操ってやろうとお茶会の一つや二つや三つは招待されそうなものなのに、全く、全然、何にもわたくしのもとに誘いが来ない。いくらなんでもこれはおかしい。
その答えは簡単だ。わたくしのもとへこないよう、お兄様が全て招待状を握りつぶしているに違いない。絶対そうだ。前回も、まずはお兄様のもとにいってからわたくしに回ってきていた。だから間違いない。
───くっ、迂闊だった。まさか、逆行前の人生と違う人生を送っていただなんて…。
よってわたくしは、前回の人生の転機とも言える、王家の婚約者選びのお茶会にも参加していない。王家のお茶会に参加しないなんて、そんなことが可能なのか?
…可能なんだろうなあ。お兄様、無駄に頭いいし無駄に魔術使えるし無駄に顔がいいんですもの。幼いお兄様ならいざ知らず、大人になったお兄様なら王家の誘いくらい簡単に断るだろう。
そう、つまりだ。わたくしは、お兄様もわたくしと同じタイミングで逆行してきただろうと信じて疑っていなかったが、そこから違っていたのだ。わたくしはつい先ほど戻ったばかりだが、お兄様はもっと前に戻っていたのだ。少なくとも、わたくしの婚約者が決まる前の時点まで。
なんてことだ。おかげで見事に王太子の婚約者になっていませんわ!ええ、お兄様のお望み通りに!さすがお兄様見事な手腕ですわね尊敬いたしますわ!
ピンチだ。非常にピンチだ。お兄様から逃げきれていないだけではなく、王太子の婚約者ですらないなんて…!
『それでは、新入生代表挨拶に移ります』
そこで、新入生代表挨拶の時間がやってきた。この挨拶は、新入生の中で最も位が高い家の者が行うことになっている。大抵公爵家や侯爵家が行うのだが、今年は更に高貴な方がいらっしゃるため、そちらにはお声はかかっていない。
つまりわたくしにとって、今世ではこれが初めての機会になる。王太子の姿をこの目で見るのは。
『新入生代表挨拶。ルイ王太子殿下、お願いいたします』
「はい」
壇上に王太子が上がった時、パチリと目が合った気がした。
説明回になってしまったので、今日もう1ページ更新できたらなと思っています。
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