プロローグ
100%ノリと勢いで書きました。
僕の名前はツム。ただのツム。
いや、べつに‘ただの’が苗字じゃないけどね。只野でも多田野でもないからね。
う〜ん。やりにくい。やっぱりこれはハーフエルフしか使えないらしい。
まぁそんな事はさておき。
僕はどこにでもいるようでいないような、そんな14歳。
何故‘いないような’かというと、僕はこれまでゲームをした事がないからだ。
周りの人達はみんなゲームをした事があるらしい。
ゲーム機だったり、スマホだったり、もういつでもどこでもゲームができるこの世の中でゲームをした事がないというのはかなり珍しいのではないか。
ゲームをやった事がないので、遊び方もよくわからない。
なにやらカセット?ゲームソフト?なるものを使うらしい。
そして、勇者になって冒険したり、オーバーオールを着た髭の男が姫を助けに行ったりするらしい。
また、オンラインゲームなんてものもあるらしく、世界中の人達とゲームができるらしい。
ゲームもいろいろあるなぁ。
まぁいろいろと事情はあるけれど、僕はゲームをしないことをそんなに悲観していたわけではなく、友達とゲームの話ができないくらいで、まぁべつにいいかなぁぐらいにしか思っていなかった。
そう……思っていな‘かった’のだ。
じゃあ今はどうかって?
……あぁ、もし時間を戻せるなら……
もっと早くゲームしておけばよかった。