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想い、想われ。  作者: 蒼空
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春 入学式

この恋が始まったのはいつからだっただろうか…。

あたたかい日差しが降り注ぐ午後のまどろみの中私はふとそんなことを思った。

あぁそうだ、あの日からだ…。



桜が満開に咲き誇る4月上旬、私は少し大きめの制服を着ていた。

莉子(りこ)-。早くしないと遅れるわよー。」

「わかってるー。」

そう言いつつも慣れない制服を着るのに苦戦する私。

やはり昨日1回着ておくべきだったと後悔しても遅い。

学区内の中学校に進学したものの中学校からやや遠い距離に私は住んでいる。本来ならば自転車通学のはずだが今日は入学式、まだ自転車で行ってはいけない…なので家を早めに出る予定だったのだがほんの少し寝坊をしてしまった。

小学校から仲の良い4人組+近くに住む男子3人と行くので集合場所に遅れないよう朝日のあたる道路を足早に歩く。道中違う中学に入学した友達に会ったので「おはよう」という軽い挨拶を交わしまた歩き始めた。

集合場所に到着し無事友達とも合流することができた。

7人の中でも一番仲のいい奈ノ花(なのか)と雑談をしながら初めての通学路を歩いた。

奈ノ花はコミュニケーション能力が高い、今この瞬間も1分前も5分前もずっと色んな話をしてくれているのに、正直右耳から入って左耳に抜けている。

私は「人見知り」という言葉がとてもにあう人間だ。だが、普通の人見知りではない。ショッピングモールなどの知らない人がたくさんいる所はもちろん苦手だ、でも、初めて1対1で会う人なら全然平気だ。小学校中学校高校の入学式などのまったく知らない人がいる所ももちろん苦手だ、でも、次の日学校へ来ると余裕で知らない人とも話せる、だが、クラス替えなど知っている人がいてもやはり初日は話すことが怖くて恥ずかしくてできない…。つまりは、「入学式」「クラス替え」というイベントがとーっても無理な人間なのだ。だから、「入学式」「新しい友達」「知らない人達とクラスが一緒」という今から私が絶対に通らなければならない道をどう通ろうかと考えているので奈ノ花の話が聞けていない。幸いなことに奈ノ花はアホなのでまったく気づいていない。

友達をつくれるか不安な気分になりつつも今日から通う中学校まであと少し、というところで信号にひっかかってしまったので私達は足を止めた。私の良心がさすがに奈ノ花の話を無視してはいけないと思ったため奈ノ花の話を聞こうとして右側を向くと私の右斜め前にお父さんらしき人物と来ている男の子がいた。

その子が履いている靴は私達同様、真っ白でピカピカだったので1年生だとすぐに分かった。

私はその子のことを「かっこいい子だな」と思った。

でも、私がそう思うのはいつものことだった。まぁ大抵10分位で忘れるのだが。それを奈ノ花達に言っても理解、共感は得られなかったが。ドキドキしながら校門に着いた。

はじめまして、蒼空です。


私の周りの友達たちのガールズトークからこのお話を書いていきます!


これからのりこはたくさんの「はじめて」を経験していきます。

みなさんどうぞあたたかい目で見守ってください。


誤字脱字教えて頂けるとうれしいです。

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