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神の使徒になりました。  作者: KEMURINEKO
第3章 皇王の務め。
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第48話 各国首脳と視察と。

お読み頂き有り難う御座います。


第48話です。

建国式典とパレードが終わりアーデンは夜通し祭りが続いた。


ザックやパーティーメンバーは、疲れきって夜更け前には寝てしまった。


それを察してか、サリーと使用人達はその日の夜に予定していた身内の祝賀会を自分達だけで行ったらしい。


翌朝、各国首脳との朝食会の席で、ベルクレアよりザックが今までに行って来た功績を話すと、各国からは様々な質問を受ける事になった。


短期間のうちに冒険者から国家名誉騎士、領主から皇王となっただけで無く、大陸南端からの魚介類の物流や大衆浴場と食堂の経営など、貴族ですら行わないほど手広く働いている事に驚いていたのだ。


ザック本人としても、その頃は国家事業を前提に行っていたものばかりでは無かったので、本業である冒険者としての活動が減ってしまった事を少し後悔していた。


皇王となった今では冒険者としての活動自体が難しいのだが、チーム・アポストロは今でもレデンティア王国の国家名誉騎士団として登録されているとベルクレアが諸国の首脳に話すと、各首脳は驚きを隠せない様子だった。


つまりザックは現在皇王としてレデンティアでは国賓でありながら、国家名誉騎士団チーム・アポストロのリーダーとしても扱われている事になる。


他国からその事に関しての質問を受けるとザックは『俺は元々冒険者であり、今後も冒険者として旅を行うには皇王という肩書きでは不便な事も多いのです。』と答えた。


まさか使徒としての活動の為と言う訳にも行かない。


ザックの素性を知るレデンティア・ノルバーン・アイゼンハルト・アルゼンヌの首脳達や大司教は笑っていたが、他の首脳達はさぞや驚いた事だろう。


食事会の後でレデンティア・ノルバーン両国との条約の調印を行い、その後公式発表を行った。


一通りの予定を消化すると、各首脳の要望でアーデリアの産業技術開発に関する内容を見せる事になった。


現在開発中のモービィ・自動二輪・自転車は勿論、ベルクレアにも渡している魔信機や式典で使用した拡声器、皇宮内の各室に設置している冷蔵庫や衣料用洗濯乾燥機だ。


ザック自身は向こうの世界にある物の中から、こちらの世界で使用してもさほど影響が少ないと思える物だけを具体化しているが、諸外国の首脳達はかなりのカルチャーショックだった様だ。


初年度は開発予算を削らざるを得ないので、全てを同時進行で開発は出来ない。


まずは国内需要を考えてモービィと冷蔵庫を優先する方針だ。



その後は談話室で各首脳達が寛いでいた。


折角なのでジーナを呼び首脳達に紹介した。


既にベルクレアはジーナの料理の腕前を知っていたが、昨晩と今朝の料理を食べた各首脳は改めてジーナの料理を賞賛してくれた。


ジーナは今回の為に作ったパウンドケーキと紅茶を用意して振る舞った。


もちろんザックがレシピを教えたのだが、ジーナはその配合を自分なりに改良してより口当たりの良い物にしていた。


日保ちのする物なので帰りにはお土産として渡す予定だ。


この間、シンクレア王女はローラとフェルテが相手をしている。


3人は皇都をサイクリングしている。


何か有ってもあの2人が居れば安心だ。


諸外国の大臣達はアーデリアの大臣が対応している。


公開出来る情報に関しては全て話して構わないと伝えてあるので、各国の大臣達は少し警戒心を解いてくれるだろう。



その後には各国首脳と共にアーデンを視察する事になった。


昨日パレードで廻ったが、町の経済状況や国民生活のリアルな空気を感じたいとの事だった。


中央広場の市場や大衆浴場など、生活に密着した場所を回ると皆がザックに気さくに声を掛ける。


ザックが元冒険者であり、領主としても人々から好かれていた証拠だ。


各国の首脳はザックが目指している国民目線の政策という意味が理解出来たらしい。


また様々な種族が当たり前の様に交流しており、町を歩く全ての者達が身なりをきちんとしている。


これは領主の頃に行った貧しい者達の生活に関する改革が上手く機能した例と言えるだろう。


雇用を増やして、個々の能力や技術に応じて職種の幅を拡げた事で、失業率を格段に下げる事が出来たのだ。


かつて貧民街だった場所には、いわゆる集合住宅が並び、治安も格段に良くなった。


冒険者ギルドに依頼している自警団も各所に詰め所があり、兵士局・騎士局と連携して機能している。



各国の首脳は他国に無いこの治安システムを見て感心していた。



視察を終えて皇宮に戻ると各国の首脳は自室に戻った。


今回の会談や視察から感じた事を纏めているのだろう。



ザックは自室に戻り、久しぶりにアン達と寛いでいた。


ザックはみんなに各国首脳とのやり取りや質問された内容、その中で見えた課題などを話した。



ザック:『それと、明日首脳達が帰ったらみんなに見て貰いたい物があるんだ。』



それはもちろん地下に収納された例の兵器の事だ。



その後夕食会の席で各国首脳にパーティーメンバーを正式に紹介した。


皇国としては彼女達の立ち位置を皇族としている。


本来もっと明確な立場にする必要はあるのだが、ザックは彼女達にそれを強要したくはないのだ。


だが彼女達はこの国に貴族が存在しない以上、ザックに次ぐ最高権力者という事になる。


夕食会が終わり自室に戻ると、ザックは気疲れからか倒れ混む様に眠ってしまった。

お読み頂き有り難う御座いました。

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