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神の使徒になりました。  作者: KEMURINEKO
第2章 領主そして建国。
29/77

番外編 リサとエミリアと移住と。

今回は番外編です。


リサとエミリアがリースへの引っ越しをして、リースで活躍するストーリーを書き忘れていたので番外編で書かせて頂きます。

ザック達と別れて数分後、リサとエミリアは食事をしていた。

リサ:『ザック様達良い人達よね。』


エミリア:『そうね、こんなに報酬までもらっちゃったし。』


リサ:『ねぇエミリア、この町って家賃高いわよね?』


エミリア:『そうね、今の所持金だと心許ないかな。』


リサ:『今日は宿屋に泊まって、明日リースに行かない?』


エミリア:『リース?そっか、あっちならもう少し安い物件が有るかも知れないわね。』


リサ:『そうと決まれば禅は急げよ!明日の朝一番に商人ギルドに行きましょ!』



翌朝2人は商人ギルドに向かった。



サリア:『おはようございます。どの様な御用件でしょうか?』


リサ:『リースに移住を考えてるんですが、安くて良い物件は無いですか?』


サリア:『リースですと・・・1軒有りますね。水道は有りませんが、家の前に井戸が有ります。浴室も有るので結構良い物件だと思いますよ?』


エミリア:『ちなみに家賃は幾らぐらいでしょう?』


サリア:『家賃は月あたり9.500ジルになりますが、此方からリースギルドへ紹介状を出せば8.900ジルになりますよ?』


リサ:『ぜ、是非お願いします!』


エミリア:『宜しくお願いします!』



こうして2人は一路リースへ向けて出発した。



途中で何度か道を反れて討伐をしながら。


街道から外れると結構低級の魔物が討伐出来る。


何時しか2人は低級では物足りなくなるほど腕を上げていた。


エミリア:『ねぇリサ、リースまであとどれくらい?』


リサ:『もうそんなに無いと思うわよ?』


エミリア:『今日の討伐はこれくらいにして、今日は早目にリースに入りましょうよ?』


リサ:『そうね、エミリアの魔力もそろそろ限界でしょ?』


エミリア:『うん、だんだん威力が落ちて来てる気がするし。』


リースに着くと夕方になっていた。


商人ギルドに行くと、早速家の手続きをした。


冒険者ギルドで今日の分を換金すると結構な額になった。


雑貨屋で布団と生活用品を購入して家に向かった。


リサ:『ここがこれから私達が住む拠点ね。』


エミリア:『ちょっと古いけど悪くは無いわね。まずはザッと掃除をしてお風呂入りましょ!』


やっとの事で手に入れた我が家。


彼女達は食事をしながら今後の事について話し合った。


リサ:『ねぇエミリア、こっちのギルドに登録して地盤を固めない?』


エミリア:『そうね、こっちのギルドはまだ人も少ないし、頑張り次第ではそれなりの地位になれるかも。』


リサ:『明日から東側の森で討伐を始めて、出来るだけ早くギルドランクを上げましょうよ!今の私達なら中級の大型までなら倒せるでしょ?』


エミリア:『悪く無いわね。ジャンジャン稼いでリースの上位冒険者狙いましょうか!』



翌日から2人は東側の森で討伐を始めた。



徐々にでは有るが1日あたりの討伐量も増えて、気付けばギルドで一二を争うほど稼ぐ様になっていた。


そんなある日、討伐を休んでギルドで酒を飲んでいると、ギルド長から思わぬ発表があった。


ザック達がシルバーランクに昇格してネームパーティーを結成したのである。


リサ:『使徒の一団かぁ、今の私達なら入れて貰えるかな?』


エミリア:『バカ言ってんじゃ無いわよリサ、私達なんて未だにブロンズの下っぱよ?しかも此方のギルドに登録してるんだもの、同じパーティーに入れる訳無いじゃない。』


リサ:『そうよねぇ、でもさぁザック様達ってその内とんでもない冒険者になると思わない?』


エミリア:『そうねぇ、あの強さと優しさだもの。その内本拠地をアーデンから王都に移してもおかしくは無いわね。』


リサ:『私達も頑張らなきゃなぁ・・・明日は討伐行きましょ。』


エミリア:『そうね、私達自身がネームパーティーを結成出来る様に頑張らなきゃね。』



その後の2人は破竹の勢いで討伐していた。



あと少しでシルバーに昇格するところまで成長していたのだ。


ギルド内ではかなり有名で、2人がザックから特訓を受けた事も知られていた。


ギルド長も2人の実力は認めており、今後の活躍次第では後日造られる訓練場の師範に任命するつもりでいた。


そんな折、ザック達が王都で手柄を立てて名誉騎士団の称号と最高位勲章を賜ったとの情報が入った。



リサ:『もう何て言うか、ザック様って凄すぎて言葉が出ないわね。』


エミリア:『アーデンで帰還のお祭りやるらしいわよ?』


リサ:『せめて一言お祝いだけでも言いに行かない?』


エミリア:『そうね、お祭りも堪能したいし。』



数日後、リサとエミリアはアーデンへ向かった。



気軽にアーデンへ行けるのには理由がある。


普通徒歩なら1日掛かってしまうが、かなりお金に余裕が出来たので馬車を購入したのだ。


アーデンでは既にお祭り騒ぎになっていた。


リサ:『凄いわね。』


エミリア:『見て!横断幕まであるわよ?こんなのアーデンで見た事無いわ!』


改めてザック達の凄さを実感しながら、2人はお祭りを堪能していた。


ザック達が到着すると大きな歓声が沸き上がり、通りは人で埋め尽くされた。


2人はその光景を感慨深く見守りながら、ザック達がフリーになるのを待っていた。


商人ギルドから出て来たザック達に歩みより、挨拶を交わした。


リースに住んでから数日後、ギルドを通じてザックに移住の報告はしていたが、直接会うのは久しぶりである。


ザックは2人を以前のままだと思って煙たそうにしていたが、挨拶をした後直ぐに退散した2人を見て困惑していた様だった。



リサ:『これで良いわよね?』


エミリア:『えぇ、私達がザック様達と普通に話すのは、もっと成長してからで良いわ。』



2人は自分達の身分を弁えていた。


ザック達は既に自分達のパーティーがある。


リサとエミリアはやっと自分達の力でギルドでの知名度を上げられたに過ぎないのだ。


リサ:『ねぇエミリア、パーティー募集しようか。』


エミリア:『良いわね、私達も良いパーティーを作りましょ。』


その後北方から移住して来た少女アイラと共に討伐する機会が増え、ザックのホームパーティーに行った事を切っ掛けに正式にパーティーを組んだ。


3人がシルバーに昇格してリースで初のネームパーティー【アルト・フェアリーズ】を結成するのは更に後の話である。

お読み頂き有り難う御座いました。

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