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神の使徒になりました。  作者: KEMURINEKO
第2章 領主そして建国。
26/77

第26話 海の幸とランバルと。

お読み頂き有り難う御座います。


第26話です。

目が覚めるとまだ夜明け前だというのに外は賑やかだった。


寝ぼけた目をしっかり覚ます為に、洗面所へ顔を洗いに行く。


扉を開けるとメルが居た。


ザック:『おはようメル。』


メル:『ザック様、おはようございます。さっき偶然サリーさんと廊下で会ったんですが、なんか御屋敷に帰った様な不思議な気分になりましたよ。』


メルが嬉しそうに微笑んだ。


メルはドワーフにしては体つきも大人っぽく、顔立ちも大人びている。


だがその笑顔はとても少女らしく可愛らしいものだった。


ザック:『どうやらメルはすっかり屋敷に馴染んだみたいだね。もうソロの冒険者には戻れないんじゃない?』


メル:『そうですね・・・ザック様は異世界から来られたので、こちらの世界の事情を御存知無いかと思いますが、人と亜人種のパーティーでこれ程まで同等な扱いや奴隷や従者を自分と対等に扱われる方はまずおりません。ましてや奴隷に給金や個人の時間を与えるなど、貴族達に知れれば良い笑い者になります。ザック様に支えて御屋敷で暮らす様になって、こんなにも優しい世界がこの世にあるのかと驚き感動ました。いつしかこの幸せを逃したく無いと思う様にすらなっています。私は自分の意思で押し掛ける様に従者を名乗って居ますが、時々それが御迷惑になっているのではないかと思っておりまして・・・。』


ザック:『そんな事考えてたのか。メル、俺はメルが神殿騎士団の末裔で無かったとしても、パーティーメンバーに誘ってたと思うよ。喋り方だって最初に会った頃の喋り方に戻してくれても良いんじゃないかとも思ってるんだ。俺が使徒だとか異世界人だとか関係無しに、1人の冒険者として、1人の男として接してくれても良いんだよ?屋敷の事にしても、せっかく仲間になってくれたんだからいつまでも居て貰いたいと思ってる。俺にとっては人種なんて関係無いし、身分の違いが有るのならせめて屋敷の中や自分と一緒に過ごす時ぐらいは身分差を忘れて甘えて貰いたいとも思ってるんだ。』


メルはザックに歩み寄り両腕をザックの首に回して呟いた。


メル:『そんな事言われたら・・・好きになれないはず無いじゃないですか・・・ホントにズルいなぁ。』


そう言って優しく抱きついた。


メル:『じゃあ御願いです。今だけ、今だけ甘えん坊のメルでいさせて・・・。』


ザックは何も言わずにそっと抱き寄せた。


ザック:(考えてみれば、メルはずっと神殿騎士団の末裔という重荷を背負って生きて来たんだ。出会った頃の奔放な人格ですら演技だったのだろう。俺に支えて使徒の従者となった事で、新たな自分の責務が増えた事から今まで以上に真摯で有りたいという意識が強かったんじゃないかな?そろそろこの子も普通の女の子の様に振る舞って良い頃だ。俺に何が出来るかは分からないけど、これからも変わらず接してやろう。)


メルは自分が女である事を嬉しく思っていた。


生まれて初めて男性に抱きつき、過去に経験した事の無いほどの温かい感情がこみ上げていた。



落ち着いた所でお互い部屋に戻り身仕度を済ませ食堂に降りた。


サリーが2人をエスコートして席に案内して厨房から朝食を運んで来た。


出て来た料理に2人は驚いた。


見た目が美しく盛り付けられ、パッと見レストランのメインディッシュの様な感じに仕上がっていたのだ。


スープにも魚介類が入っており、全体のボリュームも良い。


ザック:『これ、ユーリアが1人で作ったの?』


サリー:『はい、あの子達はジーナが特に目を掛けて料理を教えていましたからね。出来栄えも味も文句無しです。』


ザック:『それは楽しみだな。メル、頂こうか。』


メル:『はい、凄く美味しそうですね。』


その料理はとても美味しかった。


焼き加減や塩加減、風味の付け方や食材の使い方も文句無しだった。


ジーナが作った料理に比べて少し荒削りな所も有るが、そこら辺の食堂よりも明らかに上を行っている。


ザック:『うん美味しかった。これなら他のお客さんにも納得して貰えるだろう。』


メル:『そうですね、ちょっとムーランで食べた料理を思い出しました。』


ザック:『言われてみればダイソンさんの料理に近いな・・・あれ?メルってムーランには1泊しかして無いよね?』


メル:『はい、でもあの味は忘れられないですよ。未だに私が泊まった宿屋の料理では1番ですもの。』


サリーが頷きながら言った。


サリー:『実は今回、私の指示でムーランの料理に似せてみたんです。ジーナの料理だと宿屋の料理としては少し違和感が有りましたので。ジーナの料理はかなり上品な食感なので、湊町では物足りなく感じそうだったんですよ。』


ザック:『サリー・・・凄いな。』


メル:『サリーさんが宿屋を経営したら流行りそうですねぇ・・・。』



宿屋 モーニングスター。



アン:『これ元盗賊の子が作った料理なの!?』


ローラ:『これもう料理人としてやって行けるレベルですよ・・・。』


ノエル:『今回は一般的な宿屋の料理より少し手が込んだ物にしたと言ってました。こういう料理を望むお客さんも居るだろうからと。』


アン:『いやいや、これは喜ばれると思うわよ!凄く美味しいし!』


ローラ:『本当ですねぇ、この貝柱なんてナイフがスッとはいりますよ?』


アン:『これならお客さんを呼べそうね!』



日が昇り宿の前でアン達と合流したザック達は、港の市場へ向かった。


市場に着くなりアンが声を上げた。


アン:『凄い!お魚いっぱい!』


日本で言えば地方都市の港市場の様な広さに、取れたての魚介類が所狭しと並べられ、あちらこちらで競りが行われていた。


ザック:『すいません!宿屋の代理でも買えますか?』


女の子:『買えるわよ?どれが良い?』


ザック:『この魚とこの魚をケースごと下さい。あとこの貝をこれだけ。』


女の子:『はいよ、あっちにカニも有るけどもってくかい?』


ザック:『じゃあこれも!』


という具合に結構な量を買ってから宿屋で使う分を取って、残りを2当分にした。


1つは屋敷用でもう1つはムーラン用だ。


箱に氷魔法で細かな氷を満たして魚介類を入れる。


サリーが寄って来て声を掛けた。


サリー:『ザック様、屋敷に戻られるのですか?』


ザック:『うん、ついでにムーランにもね。』


サリー:『でしたら帰りにハーブを数種類持って来て頂けますか?こちらでは結構高値らしいので。』


ザック:『分かった、じゃあアン、行こうか。』


アン:『そうね、行きましょ。』



屋敷に転移したザック達は屋敷の厨房に箱を持って行った。



ジーナ:『ザック様!これってお魚ですか!?』


ザック:『うん、宿屋の主人達の練習にも必要だろ?』


ジーナ:『こんなに?しかもどれも新鮮ですね。』


ザック:『こっちのはダイソンさんに届けるんだけど、良かったら一緒に行く?』


ジーナ:『行きます!』



持ち運びも大変なので、屋敷からムーラン横の路地まで転移した。



ザック:『ダイソンさん、お久しぶりです!』


ダイソン:『おぉ!皆さん御揃いで!』


メリア:『あら、ザックさん!』


ザック:『実は今日、これを受け取って貰おうと思いまして。』


そう言うとザックは箱を開けた。


ダイソン:『こ、これは!こんな新鮮な魚介類を何処で!?』


メリア:『凄い!まるで獲れたてじゃないですかぁ!?』


ザック:『実は俺、転移魔法が使えるんですけど、一度行った所じゃないと飛べないので、モービィでシェルバールまで行ってるんですよ。今日の昼前に船主と会う予定になってるんで、これからは定期的に魚介類を仕入れる事が出来ると思いますよ。』


ダイソン:『・・・もしかして、こないだ私が言った事を?』


ザック:『まぁそんなとこです。一応市場の方にも卸す予定にはなってるんですが、ムーランの分は別にしておこうと思いましてね。』


ダイソン:『有り難う御座います!これでうちでも旨い魚料理を出せますよ!』


ザック:『では俺達は予定が有るのでこの辺で。ジーナ、少しダイソンさんの手伝いをしてから屋敷に戻ってくれ。』


ジーナ:『畏まりました。お気をつけて。』



ザック達は一度市場に寄りハーブを数種類買ってからシェルバールの宿屋に戻った。



双方の宿屋では食堂の準備をしていた。



ザック:『サリー、何で食堂の準備してるの?』


サリー:『あぁザック様、食堂で昼の営業をしようと思いまして、今準備していたところです。』


ザック:『ランチもやるんだ?食材は足りるの?』


サリー:『はい、先ほど頂いた魚介類の他に野菜や肉も仕入れて来たところです。』


ザック:『そっか、お客さん増えるといいな。』


サリー:『少しでも宿の印象を回復しないと宿泊客も増えませんからね。』


ザック:(やはりサリーは仕事が早い。俺から言わなくてもするべき事をやってくれるもんなぁ。)


ザック:『それじゃ俺達は船主の所に行って来るよ。』


サリー:『はい、お気をつけて。』


アン:『ねぇザック、このままサリーを宿の主人にしたら?』


ザック:『いや、だいたいあの宿屋は俺達の物じゃ無いだろ?』


アン:『あ、そうだったわね・・・。』


アンがそう言うとみんなが大笑いした。



町を見て歩きながら船主の家を探す。



アン:『ザック、あそこじゃない?』


そこには漁業船社ランバルと書いてあった。


ザック:(不味いな企業か・・・こりゃ交渉が面倒だぞ。)


ザック:『すいません、ザック・エルベスタという者です、船主の方との面会を予約されていると思いますが。』


受付嬢:『あぁ、アーデンの冒険者の方ですね?此方へどうぞ。』


応接室に通され、数分待つと綺麗な女性が入って来た。


エレーナ:『御待たせしました、船主のエレーナ・ランバルです。なんでも遥々アーデンから来られたとか。』


ザック:『はい、実は漁船との直接契約をしたくて参りました。御存知かとは思いますがアーデンはかなり内陸部に位置しており、海の幸を手に入れるのが非常に困難です。そこで漁船と契約して、ある程度纏まった量の魚介類を転移魔法でアーデンの市場に流そうと思っているのですが。』


エレーナ:『なるほど・・・転移魔法でですか・・・。』


エレーナは何やら考え込むと、ザックを見据えて言った。


エレーナ:『うちの船の中でも三本の指に入る漁船の漁獲を週に2回分お渡しする代わりに、アーデンからハーブや野菜を此方に仕入れて頂く事は可能ですか?』


ザック:(なるほど・・・こっちでは一部の野菜やハーブは高値で取引されているからか。)


ザック:『物と量にもよりますが、可能だと思います。アーデンからなら山岳部のハーブ農園や西部の菜園にも近いですし。』


エレーナ:『そういう事なら現金不要で物々交換も可能です。それと貴殿方が名誉騎士団だとお聞きして、御願いしたい事があるのですが・・・。』


急にエレーナの顔が曇った。


ザック:『どういった内容でしょうか?我々で御力になれる事でしたら相談に乗りますよ?』


エレーナ:『実は私の妹が王宮の騎士局に居るのですが、この手紙を届けて頂きたいのです。』


エレーナは封筒をザックの前に差し出した。


ザック:『連絡が取れないんですか?』


エレーナ:『貴殿方が解決されたという王都の事件の余波で、私の妹が処罰対象になった可能性があります。妹は騎士局の秘書官をやっておりましたが、憲兵大臣と近い組織に居たそうで内務大臣から処罰対象になったとの書見が送られて来たのです。』


ザック:(あっちゃ~マジかぁ、俺達のせいで処罰対象になったなら何とかしなきゃな・・・それなら・・・。)


アン達を見るとみんなも頷いた。


ザック『エレーナさん、この後まだ御時間は有りますか?』


エレーナ『はい、夕方までは予定を入れておりませんので。』


ザック:『俺達と一緒に王宮へ行きましょう。』


エレーナ:『お、王宮に!?』


ザック:『その方が話が早いです。』


エレーナ:『・・・分かりました。』



ザック達は王宮に転移した。



ベルクレア:『おぉ!ザック殿、今日は如何なる要件じゃ?』


ザック:『ちょっとお話がありまして・・・。』


ザックは女王に内容を話して聞かせた。


ベルクレア:『なるほどのぉ・・・ではその者の所在を聞いてみようかのぉ。内務大臣をここへ!』


程無くして内務大臣が現れた。


内政大臣:『お呼びで御座いましょうか?』


ベルクレア:『うむ、先の一件で処罰対象になったランバルという騎士局の秘書官の所在と処遇はどうなっておるか解るか?』


内政大臣:『少々御待ちを。』


内務大臣は秘書官から書類を受け取ると調べ始めた。


内政大臣:『解りました。その者は現在兵士局の事務員に格下げになりましたが、現在も王宮内で働いております。』


ベルクレア:『ではその者を此処へ。』


暫くすると若い女性が連れて来られた。


エレーナ:『アリシア!』


アリシア:『お、お姉ちゃん!?』


エレーナ:『連絡もよこさないで!心配したのよ!』


アリシア:『ご免なさい、でもどうやって此処へ?』


エレーナ:『彼方の方が転移魔法で連れて来て下さったのよ。』


ザックを見たアリシアは一瞬目を見開いたが、次の瞬間深々と御辞儀をした。


アリシア:『お姉ちゃん、あの御方が誰か知ってるの!?名誉騎士団にして最高位勲章を賜った人よ?』


エレーナ:『知っているわよ。私の御客様でもあるんだもの。』


女王がアリシアに話し掛けた。


ベルクレア:『そなたが処罰対象となった理由は何じゃ?内容によっては復権を与えるが?』


アリシア:『申し上げます。私は騎士局の秘書官を務めておりましたが、憲兵大臣様の命令により特務書記官として書類の管理を任されました。書面の内容は把握しておりませんでしたが、事件に関する重要書類を管理していた事で処罰対象となった次第です。』


ベルクレア:『内容も知らずに管理していただけでか?隠蔽行為を行った訳でもあるまい?』


内務大臣が割って入った。


内政大臣:『御言葉では有りますが陛下、ロンゼウム伯爵直属の部署の者は、内容の有無に関わらず事件に関する事実を握っております。これらを処罰対象から外せば各方面からの信用問題となるでしょう。』


ベルクレア:『各方面とは貴族共か?くだらんな。罪を犯した者が罰せられるならば兎も角、事の事情を知らずに従わざるを経なかった者達までを罰する理由はあるまい?先の一件で敬も学んだであろう?身分というものは相応の責任を伴うものじゃ。ならば罪に関してもまたしかり。罪無き者に罰を与えるべきでは無かろう?』


内政大臣:『・・・陛下の仰有る通りに御座います。では早速処罰の再検証を行い精査致します。』


ベルクレア:『早速で悪いがその者の処遇を見直して欲しい。』


内政大臣:『はっ!アリシア・ランバル、その方は只今より騎士局の秘書官に復帰し、職務を全うするがよい。』


アリシア:『あ、有り難う御座います!』


エレーナ:『良かったわねアリシア、陛下!有り難う御座います!』


ベルクレア:『ザック殿、この度の一件感謝する。未だ貴族共の影響を怖れる者共がおる様じゃ。妾の立場では見えぬ事も多い、そなたの様な者が必要なのじゃ。』


ザック:『何にせよ良かったです。俺が名誉騎士団で無ければこうやって来る事も出来ませんでしたからね。』



エレーナとアリシアはその場で別れ、ザック達はシェルバールに戻った。



エレーナ:『ザックさん、貴方のお陰で妹と再会する事が叶いました。御礼と言っては何ですが、漁船からの漁獲を週に3回優先的に卸せる様に致します。仲買人も腕利きを用意致しましょう。』


ザック:『それは助かります。それともう1つ御願いが有るのですが・・・。』


エレーナ:『何でしょう?』


ザック:『この町の宿屋のムーンライトとモーニングスターに便宜を計らって頂きたいのです。』


エレーナ:『あの痴話喧嘩をしている宿屋ですか!?』


ザック:『やはり御存知でしたか。現在あの2件の宿屋の主と娘達は、私の屋敷で修行をして貰っています。その間はうちの使用人達が宿屋の営業を代行しているんですが、今までの評判も有ってか今後食材の調達も難しくなるかも知れません。そこで食材に関する便宜を計らって頂く事で、再建の足掛かりにさせたいのです。』


エレーナ:『ザックさん、貴方は本当に冒険者なんですか?どうしてそこまで他人の為に動けるのです?私は貴方が神の使いか何かに思えてしまいます。宜しいでしょう、便宜を計りましょう。しかしザックさんの御名前有っての便宜です。双方の宿屋にもこれは伝えさせて頂きますよ?』


ザック:『はい結構です。どうか宜しくお願い致します。』



交渉を終えてからザック達は冒険者ギルドへ向かった。



アーデンや王都での話をする約束をしていたからだ。


アン:『・・・本当に行くの?』


ザック:『まぁ仕方無いだろ?これも仕事だと思うしか無いよ。』


冒険者ギルドに着くと、ギルド内には凄い数の冒険者達が集まっていた。


『あっ!ザック様が来たわよ!』


あっという間にザック達は取り囲まれギルド内へ通された。


アン:『ザックぅ、帰りたい~!』


ザック:『お、俺も・・・。』


ギルド長が司会を務め、ザックからアーデンやリーンでの盗賊団壊滅の話や王都での貴族を失脚させた武勇伝的な話を色々聞き出した。


しかもギルドに集まっていた冒険者達は皆酒に酔って出来上がっていたのだ。


ザックやアンだけで無く、メルやローラまで質問責めに合わされ、全てが終わる頃にはクタクタになっていた。


アン:『ねぇザック、さっさとこの町離れましょうよ』


ザック:『そうしたいのは山々だけど、最低限宿屋の事が片付くまでは無理だろ?』


アン:『そんなのサリー達に任せれば良いじゃない?』


ザック:『駄目だよ、一応仕入れや流通関係を確立させないと、当初の目的だって果たせないんだから。』


アン:『先は長そうですね・・・。』


ローラ:『まさかと思いますけど、ザック様目当てで宿に来る人とか居ませんよね?』


アン:『ローラ、なんでそんな起こりそうな事言うのよ?本当に来たらどうする気!?』


ローラ:『・・・怖いです。』


その後ザック達は宿に戻り、使用人達の美味しい料理を食べてから崩れ落ちる様にベッドに入った。

お読み頂き有り難う御座いました。

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