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神の使徒になりました。  作者: KEMURINEKO
第2章 領主そして建国。
25/77

第25話 久々の再会と宿屋と。

お読み頂き有り難う御座います。


第25話です。

パセラに連れられて彼女達の宿屋の前に着いた。


ザック:『パセラさん、俺達は2組に別れて泊まりますんで、後は結構ですよ。』


パセラ:『本当に宜しいのですか?』


とパセラが不安そうに聞いて来た。


ザック:『はい、宿屋としてのレベルは平均的みたいですし、個人的に漁師さんの料理にも興味ありますしね。』


パセラ:『・・・そうですか。でしたら私は構いませんが・・・。それではどうぞゆっくり身体を休めて下さい。』



パセラが去った後で双方の宿から先ほどの娘達が出て来た。



ネロ:『あっ!先ほどの!』


リズ:『うちにお泊まりですか!?』


ザック:『ローラとアンはモーニングスターに泊まってくれ、俺とメルでムーンライトに泊まるから。』


アン:『分かったわ。・・・ねぇ、一応今晩は宿の食事を頂きましょ?料理の腕前も知りたいし。』


ザック:『そうだな、一応後で屋敷に行って来るよ。』


ネロ:『本当に泊まってくれるんですか!?』


リズ:『やったー!とうさん!御客様!御客様よ!』



という訳で、ザックはメルとムーンライトに泊まる事になった。



宿屋ムーンライト



メル:『ザック様、アンさんとご一緒で無くて良かったのですか?』


ザック:『アンには何か考えがあるみたいだからな。それにあの2人の女の子、メルも以前会った事のあるリーンのリサとエミリアによく似てる感じだからな。何とかしてあげたいんだ。』


メル:『そうでしたか。でしたら私が見張っていますので、屋敷に伝えに行って下さい。』


ザック:『あぁ、そうさせて貰うよ。』



宿屋 モーニングスター アン達の部屋。



ローラ:『あのぅアンさん、ザック様と一緒じゃ無くて良かったのですか?』


アン:『私とザックが同じ宿屋に泊まったら、こっちの宿屋の調査をメルとローラが2人でする事になるじゃない?そうなると2人に掛かる負担って言うか、ああいう濃い人達相手に免疫がある私達の方が相手しやすいのよね。』


ローラ:『確かにこの宿の主も娘さんも濃いですよね・・・。私には荷が重いかもです。』


アン:『それにザックが転移魔法で屋敷やこっちの宿屋に来てる間、メルならその場を誤魔化す術を知ってるしね。』


ローラ:『なるほど・・・。考えてみればメルさんて世渡り上手ですもんね。』



アーデン ザックの屋敷。



ザック:『という事なんだけど、どうかな?』


ジーナ:『う~ん、料理なら私が教えられますけど、私は接客の経験は無いですからねぇ。』


ジーナが難色を示していると、フェルテが口を開いた。


フェルテ:『接客の事でしたら、私が指導出来ると思いますが?』


ザック:『フェルテって客商売の経験あるの?』


フェルテ:『私はメイドになる前に数ヶ月ほど貴族向けの宿で働いた経験がありますので。それにメイドの仕事は宿屋でも通用すると思いますよ?』


ザック:『なるほど・・・じゃあ宿屋の主と娘の両方を連れて来る必要があるな。』


話を聞いていたサリーが口を挟んで来た。


サリー:『ではその間、宿屋の仕事は私とノエルが、あと宿の料理は彼女達にやらせましょう。』


サリーが指した手の方を見るとジーナに着いている2人の元盗賊の料理人達がいた。


サリー:『貴女方、宿屋の料理は出来ますね?』


ユーリア:『はい、魚料理は得意ですし、こちらでの料理より簡単な物でしたら数が増えても大丈夫っすよ』


ミア:『盗賊団に居た頃でも最高で20人分ぐらいは作りましたからね。』


ザック:『それは心強いな。よし、そうと決まれば戻ってアン達と相談しよう。』



ザックは宿に戻ると、メルと共にモーニングスターに行きアン達の部屋を訪れた。



アン:『どうだった?』


ザック:『一応屋敷の方は大丈夫だ、受け入れ体制を万全にしてくれるみたいだよ。』


アン:『それで宿の主人が居ない間は、やっぱり娘さん一人に任せるの?』


ザック:『いや、彼女達にも屋敷に来て貰ってフェルテから接客の指導を受けて貰うよ。その間こっちはサリーとノエルが双方の宿屋を切り盛りして、元盗賊の2人が料理を担当する。』


メル:『なんか随分大掛かりになりましたね・・・。』


ローラ:『でもサリー様が来られるなら安心ですね!』


ザック:『問題はどうやって屋敷に転移させるかだな・・・まさか強制的に転移する訳にもいかないし。』


アン:『とりええずその辺の事は明日にして今日はゆっくりしましょ。』


ザック:『それもそうだな、それじゃ俺達は向こうに戻るよ。』


アン:『うん。メル、ザックの事任せたわ。』


メル:『はい、ローラもアンさんを頼みます。』


ローラ:『はい!』



ムーンライトに戻ったザック達はネロに一言行ってから港に行ってみる事にした。



港はとても賑わっており、この時間は貨物船の荷降ろしをしていた。


メル:『ザック様、あの船は異国のものでは?』


ザック:『あれは南国の船みたいだな。本当に海外との貿易港になってたんだね。』


メル:『見てください、あそこにモービィがありますよ?』


ザック:『本当だ。やっぱりうちのとは結構違うな。』


船の格納庫から見えたモービィはトラック型で、見た感じから構内作業用だと解った。


ザック:『南国にモービィがあるのにこの国に無いってのも不思議だな。』


メル:『南国同盟は海路確保の為に、北方諸国との交易に力を入れていると聞いた事があります。この西南大陸の様に国内で資源や食料を賄える地域ばかりではありませんからね。恐らく東方諸国とこの王国以外には出回っているのかも知れませんね。』


この西南大陸は一国統治なうえに資源が豊富に採れる。しかも自然も豊かで地域ごとに特産の食品もあるから、他の国との交易を無理に行う必要が無いのだ。


ザック:『南国同盟って幾つかの国が纏まってるの?』


メル:『南国には多くの島国と大陸が有って、それぞれが同盟関係を結ぶ事で領海を自由に移動したり漁が出来る様に助け合っているそうです。』


ザック:『なるほどなぁ。一度南方諸国にも行ってみたいね。』


男:『あれ?もしかしてザックじゃないか?』


声のする方を見ると旅の薬師をやっているボルトが居た。


ザック:『ボルト!久しぶり!こんな所で会えるとは思わなかったよ。』


ボルト:『それはこっちのセリフだよ!まさかザックがシェルバールに居るなんてな。こっちにはどんな要件で来たんだ?』


ザック:『魚介類の買い付けで来たんだけど、他にもちょっとね。あ、紹介するよ、こっちはうちのパーティーメンバーのメルだ。』


メル:『メルと言います、宜しく。』


ボルト:『俺は薬師をやってるボルトってもんだ。それより聞いたぞザック、お前ゴールドランクになったんだって?しかも屋敷まで手に入れたっていうじゃないか?こりゃ色々と聞かせて貰う事が多そうだな。』


ザック:『解ったよ、順を追って説明するよ。あそこのカフェで良いだろ?』



ザック達はカフェに入り、ボルトにこれまでの事を説明した。



もちろん使徒である事は伏せてある。


ボルト:『なるほどねぇ、結構大変だったみたいだな。それで偶然手に入れたっていうモービィはどこに置いてあるんだ?』


ザック:『今は兵士団事務所に預けてあるよ。』


ボルト:『そうか・・・お前転移魔法が使えるって言ったな?』


ザック:『うん、それがどうかしたの?』


ボルト:『俺をアーデンまで転移する事は可能かと思ってな。実は急用でアーデンに戻るところだったんだよ。本当はモービィを借りようかとも思ったんだが、そっちの事情も有るしな。転移魔法ならあっという間に行けるんだろ?まぁ距離もあるから無理なら良いんだが。』


ザック:『それなら御安い御用だよ。ムーランの辺りで良いの?』


ボルト:『出来んのかよ!?確かにムーランに泊まるつもりだったからムーランまで運んで貰えると助かるけど・・・。魔力大丈夫か?』


ザック:『問題無いよ。王都からアーデン転移しても何ともなかったし。』



カフェを出ると人目の付かない路地裏に入り転移魔法でムーランへ飛んだ。



ボルト:『おぉ!すげぇ!ムーランだ!これが転移魔法の力か・・・なぁザック、モービィ要らないんじゃないのか?』


ザック:『転移魔法は一度行った所にしか行けないんだよ。だから遠くに行くにはモービィが無いと大変なんだ。』


ボルト:『なんだ、意外と不便なんだな。まぁ良いや、こんなに早くアーデンに来れると思って無かったし。』


ザック達の声が聞こえたのか、メリアが路地裏を覗き込んで来た。


メリア:『あれぇ?ザックさん!?それにボルトさんも!?』


ザック:『やぁメリア、実は旅先でボルトに偶然会って、アーデンに来るって言うから転移魔法で送って来たんだ。』


ボルト:『おぅ!久しぶりだなメリア。今晩から泊まるぜ!』


メリア:『もう、びっくりしましたよぉ。それでザックさん達はどちらへ?』


ザック:『ちょっとヒミツ。お土産楽しみにしててね。』



ボルトに口止めをして、ザックはシェルバールに転移した。



ザック:『メル、お待たせ。宿に戻ろうか。』



宿屋ムーンライト。



ネロ:『お待たせ、シェルバール名物の魚料理だよ!』


ザック:『旨そうだな。』


メル:『結構手が込んでますね。』


食べてみると確かに魚は新鮮だし、調理も悪くは無い。


だが魚特有の臭みやクセが少し残っていた。


ザック:『メル、どう思う?』


メル:『悪くはありませんが、万人向けとは言い難いですね。少なくともジーナさんの料理には足元にも及びません。』


ザック:『だよなぁ。あと味付けはシンプルで良いけど、何か物足りない感じだな。』


そう言うと、ザックは厨房へ行った。


店主:『ん?お客さん、どうかしましたかい?』


ザック:『すいません、ちょっとどんな調味料を使ってるのか見たくて。』


店主:『うちはあまり多くの調味料は使ってませんぜ?砂糖・塩・酢・酒・チリ。基本的にはこの5種類ですわ。』


ザック:『なるほど・・・結構シンプルなんですね。あの、お金は別に払いますんで、あの料理に使ったお魚を2匹ほど分けて貰えますか?』


店主:『それは構いませんけど、お客さんが料理されるんで?』


ザック:『いいえ、別の者が料理します。ちょっと待ってて下さいね。』



ザックは転移魔法で屋敷から一通りの調味料を持ってジーナを連れて来た。



ザック:『この子が作る料理を食べてみて欲しいんです。』


店主:『・・・まぁ良いでしょう。厨房は自由に使って下さい。』


ザック:『という事だ。ジーナ、この調味料で足りるか?』


ジーナ:『十分です。ちなみにザック様達が食べた料理を味見しても?』


ザック:『あぁ、あれだ。』


ジーナは一口料理を食べると、頷いて厨房に入った。


店主:『お客さん、あの女の子は・・・。』


ザック:『彼女は俺の屋敷の料理人です。ご主人の料理は確かに美味しかったのですが、調理法的に万人向けでは無い様に感じたので、うちの料理人の味を見て貰おうと思ったんですよ。』


店主:『お客さん何者だい!?料理人付きの屋敷!?


ザックは失礼を承知でジーナを呼んだ。


料理人として自分の料理を他人が目の前で指摘し、尚且つ別の料理人に再度作らせるというのは屈辱的な事なはずだ。


だが宿の主人はジーナの調理を興味深く見ていた。


自分よりも手際良く、火加減の調節だけで無く普段自分が使わない香草やスパイスを当たり前の様に使っている様子は、主人に与える刺激が強い様だった。


ジーナ:『こんな感じでどうでしょうか?』


ジーナが違う味付けをした二皿をテーブルに持って来た。


宿の主人・ネロ・ザック・メルの四人が料理を実食する。


店主:『う、旨い!調理の仕方でこんなにも変わるものなのか!?』


主人が声を上げるとネロも続ける。


ネロ:『美味しい!何これ、うちで出してる料理とは比較にならないじゃない!』


メル:『流石はジーナさんですね。』


やはりジーナの料理は旨い。


基本的な調理法はそのままに、魚の臭みやクセを上手く消して旨味を引き出している。


しかも今回はこっちの世界で普通に手に入る調味料だけを使っている。


店主:『な、なぁお客さん!この子をうちの料理人として雇わせて貰えないか?』


ザック:『悪いんですがそれは出来ませんね。それとギルドのパセラさんに聞きましたが、お向かいのモーニングスターとは提携しているそうですね?仲違いになっている理由をお話し頂けるなら、このジーナから双方の宿にレシピと調理法をお教えし、接客に関してもうちのメイドから指導致しますが?』


店主:『モーニングスターなんかに教える必要なんざありませんよ!あそこはうちを取り込んで1つの宿屋にしようと企んでるんです!』


ネロ:『リズん所との提携だっていつ切っても良いんです!』


ザック:『そんな事では教えられませんね。とはいえこのままじゃどちらの宿も共倒れになるんじゃないんですか?』


店主:『っ!!・・・確かにそうです。ここ数ヶ月、互いの宿にはほとんどギルドからの紹介が無くて、経営が危ういんです。このままじゃ市場からも良い魚を回して貰えなくなります。』


ザック:『では詳しい事情を聞かせて貰いましょうか?』



宿屋 モーニングスター。



アン:『ん~素材は良いのよねぇ。』


ローラ:『そうですね。なんか余計な味が色々してますけど。』


アン:『多分あっちも同じ感じかしらね?』


ローラ:『でしょうね。だとしたら・・・。』


アン:『ローラ、ちょっと向こうに行ってくるわ。ジーナが来てるかも知れないし。』


ローラ:『はい、このまま待ってます。』



宿屋 ムーンライト。



アン:『あ!いたいた!ザック!ジーナを借りて行くわよ!』


ザック:『あぁそっちもか・・・。ジーナ!』


ジーナ:『はい、行って来ます。』



宿屋 モーニングスター。



アン:『連れて来たわよ。』


ローラ:『やっぱりジーナさん来てたんですね。』


アン:『ちょっと厨房に行って来るわ!』



宿屋 ムーンライト。



店主:『という事なんです。』


互いの宿屋は提携していたが、モーニングスターの主人が大手の宿屋に交渉し料理人を手配した事が発端で、その後徐々に互いの関係が悪化していったらしい。


互いに集客を上げる為に提携をしたが、提携を解消寸前まで話が進んでいた様だ。


ザック:『でも今後提携を解消したとしても、現状この様な状態で宿屋を維持していけるとは思えませんね。それならうちで料理と接客に関する指導をしますんで、双方の宿の方々をうちに招待しましょう。』


店主:『え!?今双方って言いましたか!?』


ザック:『えぇ、どちらかを招いて指導をしても意味がありません。先ほど向かいに泊まっているうちのメンバーが料理人を連れて行ったのを考えると、あちらの料理にも少し問題がある様です。ひとまず貴殿方をうちにお連れします。後で向こうの方々もお連れしますので、我が家でお待ちください。』



返事を聞く間も無く、ザックはムーンライトの親子と屋敷に転移した。



店主:『え!?こ、ここは・・・。』


ザック:『ここはアーデンにある俺の屋敷です。』


サリーが玄関で出迎えた。


ザック:『サリー、この方達を少しの間頼むよ。』


サリー:『畏まりました。』



今度はモーニングスターに転移する。



ザック:『アン、どうだ?』


アン:『今話を聞いた所よ。行くのね?』


ザック:『あぁ、ジーナ、片付けは良いから屋敷にもどるぞ。』


ジーナ:『はい!』



こちらも有無を言わさず屋敷に転移する。



店主:『こ、ここはどこだ!?』


ザック:『ここは俺の屋敷です。場所はアーデンなので、簡単には帰れませんよ?』



屋敷に入り、両家の親子と話をする。



両方の親はその場で揉め出し喚いていたが、ジーナが双方の料理の欠点を話し、改善すべき点を指摘すると大人しくなった。


続いてフェルテが接客に関する注意点などを話し始め、これからのスケジュールを話す。


ネロ:『ちょっと待って!その間宿はどうなるのよ?』


リズ:『そうよ!そんなに何日も休んでいたら潰れちゃうわ!』


サリーが出張メンバーを集めて説明した。


サリー:『私を含め、この4人が双方の宿屋の経営を代行します。勿論、その間の売上はそちらのものです。それで如何でしょうか?』


そう言うと両家は不満な表情はしたものの、しぶしぶ納得をした。


ザック:『それでは俺は向こうでの用事もありますので、この者達とシェルバールに戻ります。皆さんの世話はこの者達がしますので御安心下さい。フェルテ、ジーナ、後は頼んだぞ。』


フェルテ:『畏まりました。お任せ下さい。』


ジーナ:『御心配無く。』



そう言ってザック達はシェルバールに転移した。



ムーンライト店主:『ジーナさんと言いましたか?あの人は一体・・・。』


ジーナ:『あの御方は私達の主、ロードズ・ブレイブの二つ名を持つゴールドランクの冒険者にして名誉騎士団チーム・アポストロのリーダー、ザック・エルベスタ様です。』


ムーンライト店主:『そんなに凄い方が何故・・・。』



シェルバールに戻ったザック達は仕事の配分を始めた。



一通りの調味料とジーナからのレシピは此方に来る前にサリーが用意してくれたらしい。


ザック:『サリーはムーンライトを、ノエルはモーニングスターを頼む。』


料理人として付いて来た元盗賊のユーリアとミアは交代で双方の宿に入る。


双方の宿の料理を二人で交互に作る事で、お客さんの舌を飽きさせない様にする為だ。


ザック:『後はみんなに頼んで大丈夫かな?』


サリー:『はい、安心して任せて下さい。』


そう言って使用人達はそれぞれの持ち場に着いた。


アン:『ザックお疲れ様。あまり満足に食事出来なかったから何処かに食べに行きましょ。』



アンの言葉に賛同し、ザック達はシェルバールの飲食店街に繰り出した。



アン:『ねぇ、向こうはどうだった?』


ザック:『色々と喚いてだけど、屋敷のみんなが上手く纏めてくれそうだよ。まぁ逃げてもシェルバールまで簡単に帰れる距離でも無いしね。』


アン:『あはは、確かにそうよねぇ。でもこれで双方の宿のグレードが上がれば、この町にとっても良い事だと思うわ。』


メル:『ジーナさんって味には厳しいから、あの主人達は相当しごかれそうですね。』


ローラ:『私が奴隷だった頃、ジーナさんに料理を教わりましたけど、そんなに厳しくはありませんでしたよ?』


ザック:『それはローラがパーティーメンバーだし、早急に厨房の仕事を覚えなければならない必然性が無いからだからだよ。あの主人達はこれから宿の料理人としてやっていくから、短期間で多くを学ばないといけないからね。』


アン:『こっちに来てる元盗賊の子達はどうなの?』


ザック:『聞いた限りじゃ向こうで結構しごかれてたっぽいな。でも彼女達は盗賊時代に賄いを作ってたそうだし、ヤル気もあるから、飲み込みが早いってジーナが言ってたよ。』


アン:『なら安心かもね。』


ザック:『それじゃ明日は船主と会ったり交渉の仕事が多いから、みんなもこの後はゆっくり休んでくれ。』



こうしてシェルバールでの慌ただしかった一日目は過ぎて行った。



お読み頂き有り難う御座いました。

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