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息抜きのメイド喫茶

パペットの授業から1週間経過した



「情報見つからないね・・・」


「全部外れかよ・・・」


僕と俊介は様々な事件の記事を見つけた

パペットに確認させるけど違うそうだ


「パペットの奴は?」


「家でパソコン使って調べてる・・・」


「アイツも探してるのか・・・」


「でも全く見つからないね・・・」


・・・・・


沈黙が流れる


「だぁぁぁぁぁ!!辛気くせえ!!陽!遊びに行くぞ!!」


「えっ?事件は?」


「んなの後だ後!息抜きするぞ!!」


「大丈夫かな・・・」


僕は俊介に連れられて駅前に向かった



ーーーーーーー


"駅前広場"


「ここで何するの?」


「ナンパだ!」


「はぁ!?僕嫌だよ!?」


そんな恥ずかしいこと出来るか!


「陽、俺達はもう高2だぞ?彼女が居ないのは寂しくないか?」


「そりゃあ・・・まあわかるけど・・・」


「ならナンパだ!」


「極論過ぎない?」


「過ぎない!見てろよ!」


俊介が広場を歩く女性に片っ端から声を掛ける



「お姉さん!俺達と遊びに行きませんか!!」

「無理」


「お嬢さん!俺達とお茶でも!」

「はっ?やだし」


「そこの彼女~♪俺達とカラオケでも」

「マジ?ナンパ?ウケるwwwちょいまち写メ撮って呟くから」

「あ、やっぱいいっす!!」


ーーーーーーーー


「もう諦めたら?」

「何故だぁぁぁぁぁ!!」


俊介は凹む


「はぁ・・・んっ?」


僕は目の前に有ったビルの看板を見る


「俊介!ほら!メイド喫茶だってよ!俊介前行ってみたいって言ってたよね?ほら行ってみよ!」


「マジか!メイド!!」


俊介がビルの階段を駆け上がった


「待ってよ!!」


僕も階段を上がる



・・・・・


"メイド喫茶マーメイド"


カランカラン♪


『お帰りなさいませご主人様~♪』


「うぉぉぉ!?マジでメイドだ!」

「俊介煩いって」


俊介のテンションが高い


「ご主人様~こちらにどうぞ~♪」


メイド服の店員さんが席に案内してくれる

僕と俊介は席に座る


「何にすっかな~♪」


すっかり元気を取り戻した俊介がメニューを見る


「・・・・・」


僕もメニューを見てみる・・・何々


愛情オムライス1000円

真心カレー1300円

メイドのお手製ジュース800円


・・・・・高っ!?


「高いね・・・」


「こんなもんだろ?」


そうなんだろうけどさ・・・う~ん1番安いのは・・・


メイドが淹れたコーヒー600円


「・・・・僕はコーヒーにしとくよ」


財布のお金とか考えるとあんまり使いたくないし


「俺はオムライスとジュースにすっかな!」


合わせて1800円!?


「大丈夫なの?」


「昨日小遣いもらったからな!」


「そ、そう・・・」


まあ良いけどね・・・


「すいませ~ん!」


僕達は注文する


「っと!ちょっとトイレ行ってくる!」

「うん」


俊介がトイレに立つ


「・・・・」


僕は周りを見る


メイド服を着た店員さんが6人接客している


「本当にメイドばかりだなぁ・・・」


「お、お待たせしました!メイド淹れたてコーヒーです♪」


店員さんがコーヒーを持ってきてくれた


「あ、どうも・・・・・・・・・・・・・・・あれ?」


「・・・(プイッ」


僕が店員さんの顔を見たら顔をそらされた・・・でもしっかりと見てしまった・・・


「あの、檜山会長ですよね?何してるんですか?」


「・・・・はぁ」


コーヒーを持ってきた店員は1週間前に会った檜山生徒会長だった


「あのぅ」


「ただのバイトよ・・・」


「あ、そうですよね・・・」


・・・・き、気まずい!!


「・・・・」


会長は席から離れる

お、怒らせた?


「・・・・はい」

「えっ?」


そう思ったら戻ってきて何かをテーブルに置いた


「クッキー?」


「メイドの手作りクッキーよ、サービスしとくからバイトの事は内緒よ?」


「あ、はい!誰にも言いません!」


「約束よ?」


「はい!あ、今多分俊介がそろそろ戻ってくると思いますから・・・」


「ならさっさと裏に戻るわ、じゃあね」


「はい!」


会長が店の裏に入っていった


「お待たせ~♪ってどうしたんだそのクッキーは?」


「あ、その・・・コーヒー飲んでたら甘いものが欲しくなって」


「注文したのか!あ、1個もらっていいか?」


「いいよ」


「サンキュー♪うぉ!美味い!!」


「・・・・ホントだ」


僕もクッキーを食べる

程好い甘さが口の中に広がってコーヒーとよく合う



「何気にコーヒーも美味い・・・」


インスタントだと思ってたけど違うみたい・・・ぼったくりかと思ったけどそうでもなかったかな?



ーーーーーーーー



「いや~♪美味かったな!」


「そうだね」


クッキーのお返しとオムライスを一口貰ったら美味かった・・・あれはプロの仕事だね


「んじゃもう遅いし帰るか?」


「うん、多分パペットも待ちくたびれてると思うからね」



僕と俊介はそれぞれ帰路についた





ーーーーーーーー


『見つけたぁぁぁぁぁ!!』


「うわ!?」


家に帰って部屋に入るとパペットが叫んだ


「パペットどうしたの?」


『やっと見つけたんだよ!大罪人の起こした事件が!!』


「へっ?本当に!?」


僕はパペットが見ていた記事を見る

去年の記事だ


"詐欺団体逮捕被害総額2兆円"

「何々、2年に渡り様々な人物から金銭を騙しとった詐欺団体を逮捕・・・しかし主犯は見付からず現在も捜査中である・・・詐欺団体・・・『詐欺師』!!」


『そう!詐欺師だ!!奴ならこの被害総額も捕まらないのも納得できる!』


「なら早速捕まえに行こうよ!!」


『まだ無理!』


「なんで?」


『これは逮捕記事だ、この時間に飛んでも被害を受けた人は被害を受けたままだ、言ったよね?犠牲は出せないって』


「つまり詐欺師が詐欺をやる前の時間を特定して被害者が出る前に捕まえるってこと?」


『そう!そして最初の被害者の名前を見て!』


「うん?・・・・・あ!?」


記事には最初の被害者の事も書いてあった

被害者の名前は・・・"檜山(ひやま)紀彦(のりひこ)"


「檜山!」

生徒会長と同じ名字!


「でも偶然の可能性が高くない?」


『いや、あの生徒会長の関係者で間違いない』


「なんで?」


『陽さ、前に生徒会長に違和感を感じたよな?』


「う、うん」


『それが僕は引っ掛かってさ・・・檜山の名前で調べたらこの記事にたどり着いた』


「でもそれで確信なんて・・・」


『陽は他の人間より鋭いんだよ・・・改変にね』


「どういう意味?」


『あの会長が今の生活をしているのは大罪人の改変の結果なんだよ、陽はそれを察知したんだろうね、違和感って形で』


「・・・・」


『取り敢えずあの生徒会長について調べよう、もし違ったらまた調べればいいから!』


「わかった、取り敢えず調べるだけだよ?」



僕は明日から檜山会長について調べることにした

丁度明日から学校だし・・・





次回調査編

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