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暴食との戦い

僕は俊介を追う



『あの俊介って子はさっきから何をしてるんだい?小物用品とかエプロンとか見てるけど?』


「明日っていうか僕からしたら今日だけど俊介のお母さんの誕生日だったんだ!俊介は誕生日プレゼントを買うからって言ってたよ!」


『へぇ~あの歳でも母親を大切にするなんて感心だね』


「家族仲凄く良いからね」


『陽のところは?』


「悪くはないよ・・・」


ただ母さんは仕事が忙しいからね・・・


『そう言えば陽の両親は?昨日見なかったけど?』


「母さんは泊まり込みで仕事だよ、この時期は会社が修羅場って前に愚痴ってたよ」


『お父さんは?』


「・・・僕が物心つく前に死んだよ・・・警察官だったけど殉職したってさ・・・」


『それは・・・ごめん』


「いいよ、慣れたし」


だから母さんには僕も感謝してるんだよ・・・

まあ片親って理由で虐められたことも有ったけど・・・その時助けてくれたのが俊介だったな・・・


「今度は僕が助けるんだ・・・」


『おっ、出てきた!』


俊介がお店から出てきた・・・あれは袋の大きさ的にエプロンかな?


「~♪」


俊介が此方に向かって歩く


「っと隠れないと!」


『待った!』


「えっ?」


パペットが隠れようとする僕を止める


「なんで止めるの?見つかるよ?」


こんな場合って過去に下手に干渉とかしたらいけないんだよね?


『今仲間から連絡が来た!大罪人が俊介を襲ったのは今から3秒後だ!!』


「んな!?」


3秒!?

僕は俊介を見る


「お袋喜ぶかね・・・っどわ!?」


「俊介!?」


俊介がいきなり路地裏から伸びた腕に引っ張られて行った


『行くよ!!』

「うん!」


僕は走って路地裏に入る


「はな、せ!!」


奥から俊介の声が聞こえる


「俊介!!」


僕は走って奥に向かう

そして少し広い場所に出た


「なんだよそのナイフ!?止めろ・・・止めろぉぉぉぉ!!」


「俊介ぇぇぇぇ!!」


俊介が男に壁に押さえつけられている


『陽!腕を奴に向けて振れ!!』


「っ!?ええい!」


僕は腕を振る


ザクッ!!


「がっ!」


何かが男の背中を斬った


「うっ・・・ごほっ!」


男の腕が俊介から離れた


「俊介!」


「・・・陽?」


「・・・・獲物が増えた」


男が不気味に呟く


「陽!逃げるんだ!コイツヤバイ!」


「俊介こそ逃げて!僕はコイツを倒す!」


「何言ってんだよ!マジでコイツはイカれてるんだって!!」


「大丈夫!パペット!!」


『おぅ!』


「!?その声未来警察か!!」


『フィールド展開!!大罪人『暴食』!!これより戦闘開始!!』


パペットの発言と同時に周りが歪む

そして路地裏だった場所が何も無い空間になった


「うわ・・・なんだこれ」


「なんじゃこりゃあああ!?」


俊介が驚く・・・って


「俊介!?なんで!?」


『・・・あ、ゴメン急いでいたから巻き込んじゃった・・・』


「これじゃ俊介にも被害が出るじゃないか!」


『大丈夫!おい俊介!!』


「ぬいぐるみが喋ったぁぁぁぁぁぁ!!?」


『その反応は良いから!いいか?陽から離れるな!!死にたくなかったらな!!』


「わ、わかった!てか陽これは一体どういうことだよ!!」


「後で説明するから!!」


「ガァァァァァァ!!」


「うひっ!?」

「うぉ!?」


大罪人が叫ぶ


「んだよ!俺の食事を邪魔しやがって!!」


『食事の内容が人じゃなかったら邪魔しないんだけどね~』


「うぜぇ!俺はな!人間しか美味いと感じないんだよ!!監獄でずっと餓えさせられて・・・やっと食えると思ったのによ!!ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!ぶっ殺してやる!!未来警察もその餓鬼も!!んでまとめて食ってやるよぉ!!『暴食の第六感(ぼうしょくのリング)』起動ぉぉぉ!!」


ボキッ!グキグキ!!


「うわぁぁぁぁぁ!!うわぁぁぁぁぁ!!」

「おえええええ!!」


僕は叫んで俊介が吐く

いやこの反応は仕方ないよ?だって男の姿がドンドン変わっていくんだよ?骨がずれたり腕が変に曲がったり・・・うわグロいグロい!!


『陽!お前も第六感を起動するんだ!』


「えっ?もう起動してるんじゃないの?さっき使えたよね?」


『あれはちょっとした防衛機能だ!本来の威力じゃない!』


「・・・起動したら僕もあんな風になるの?」


『大罪人の第六感が異常なだけだ!!』


「ならやる!どうやって起動するの?」


『大罪人と同じように叫ぶんだ!『風の第六感』起動!!って』


「『風の第六感』起動!!」


ヒュゥゥゥゥ!!


突然僕の周りに風が吹く


「うわっ!なになに!?」


風が僕の身体に入ってくる


「うわっ!うわっ!」


カッ!!


「・・・・わぁ」


一瞬光ったと思ったらなんかヒーロー戦隊みたいな格好になってた


『これが戦闘スーツだ!これである程度の衝撃は平気になる!』


「すげぇな・・・」


俊介が僕の格好を見る


「う~ん・・・このマントいらなくない?」


『作った奴に言え!奴も終わったみたいだな』


「はぁぁぁぁぁぁ・・・」


僕は大罪人を見る


「蝿!?キモい!!」


大罪人は蝿人間になってた


『うーん、やっぱりあれを作った奴の趣味悪いな・・・』


「どうするんだよ?あれをどうにか出来んのか?」


俊介は不安そうだ・・・僕も不安だよ


『大丈夫だ、奴もまだ腕輪の力を使いこなせない筈だから・・・それに風との相性は抜群だぞ!』


「なんで?」


僕は聞く


『すぐわかる!』


「らぁぁぁぁ!!」


大罪人が此方に向かって飛んできた


「速い!?」


『取り敢えず落ち着いて横に腕を振ってみて』


「えっ?えぇ!!」


言われた通りに腕を横に振る


ブォォォォン!


すると突風が吹いた


「ぬぉぉぉ!?」


大罪人が突風に飛ばされて地面を転がる


「うそ!?こんな簡単に落ちた!?」


『やっぱり使いこなせてないな・・・コイツは雑魚だ!さっさと倒そう!』


「倒すって腕を振るだけ?」


『んじゃ次のステップ!頭の中で斬れるイメージして』


「斬れる?さっきみたいに?」


『そう!』


「斬れる・・・斬れる・・・」


頭の中でさっきの光景を思い出す


『そして振る!チョップするみたいに鋭く』


「でりゃあ!!」


僕は縦に腕を振る


ザシュ!


「がぁぁぁ!!羽根がぁぁぁぁ!?」


大罪人の羽根が斬れた


「うわぉ・・・」

「すげぇ!?」


『これで飛べないな!!ドンドン斬って弱らせろ!!』


「それそれそれそれ!!」


ザクザクザクザク!!


「やめ、やめろぉぉぉぉ!!がぁぁぁ!!」


今の僕の気分はとある美しいな拳法家だ


『よし!そろそろいいな!』


「か、ぁぁぁ・・・」


大罪人の姿が人間に戻った


「戻るんだ?」


『奴が敗北を認めたのさ・・・この状態なら逮捕できる!』


パペットが大罪人の側に行く


「未来ぃ警察ぅぅぅ!!」


大罪人が悔しそうに呻く


『お前は終わりだよ・・・ゴホン!『暴食の大罪人レモール=フーリ!お前を脱獄の罪と殺人の罪と歴史改変の罪で逮捕する!!』っとこれでよかったかな?』


「ちくしょう!あそこは嫌だぁぁぁぁぁ!!」


レモールの周りに鎖が現れてレモールを縛り付ける


『転送!!』


「あああああああ!!」


シュン!


レモールの姿が消えた・・・


パリン!


それと同時に周りの景色が路地裏に戻った



「・・・お、終わったの?」


『うん!逮捕完了!』


「マジかよ・・・」


俊介が驚いている


『さて、戻るぞ!』


「えっ?でも俊介が!」


『もう大丈夫だ!おい俊介!詳しい話は明日の夜に陽の家に来い!そうしたら教えてやるよ!!』


「あ、あぁ・・・今日は駄目なのか?」


『駄目だ!いいな?明日の夜だからな!!』


「なんで明日のよ」

シュン!


また視界が白く染まった








最初の大罪人はただの雑魚です

正直腕輪を使わなかった方が強かったです

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