第1話 自分自身を攻略する。 前編
みなさんこんにちは、田中都二郎です。
突然だが、前回のまとめをちょこっとしようと思う。
こうすることにより、日記を書いている本人がわかりやすいからなっ
どんな内容だったというと……。
轢かれそうな犬を守り、目を開けると異世界へ、しかも女体化
以上‼︎
うむ!意味不明だな!
とりあえず簡単にまとめたので、ここから話を進めようと思う。
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「うわぁ……、これ本当に戦ってるのか?」
つい俺は目の前の戦争をみてしまう。
ゲームでみるような騎士達が赤と青の陣形で分けられて戦っている。
特徴的なのが、赤はドラゴンや飛竜を使役し空からの攻撃をしている。
青は自らに魔法をかけることで身体強化しドラゴンと渡り合ってたりと、なんか現実味にかける。
いや、それよりも大事なことがあるではないかっ!
「この身体って……ゴクリ」
そう、まず俺の身体がおかしいことだ!
何故か身長が175から150ぐらいになり、服装は黒と白のフリフリのドレスで、髪は金色、胸は……無いな……。
いや、それは別にいい!
問題はその下だ‼︎
恐る恐る自分の右手を伸ばし下半身のぼうやを握る!握れないっ!
「くっ!俺のぼうやっ‼︎」
明らかに知らない人が見たら、今の俺は危ないやつだ。
色々と失ってるが、ありがたいことに足元には兵士の死体があり、その兵士の鎧で顔を見ることができる。
俺はどんな風になってるか、ソーッと近づき見てみるとそこには……。
「やはり……女になってる……⁉︎」
今の俺の頭では整理が出来ず混乱してたら、後ろから数人近づく者がいる。
「おい、そこのお嬢ちゃん⁉︎そこにいると流れ矢に当たるぞ⁉︎」
俺は声をかけてきた騎士を連れている人を見ると
見た目は鎧で顔しか見えないけど、美人寄りの顔で俺と同じ金髪
ドストライクですわ……。
そう考えながらぼーっとしてたら、その場に倒れててしまう。
多分疲れだろうなと、無駄に冷静にながら思ってしまう。
「おい?大丈夫か?くそっ、意識がない!誰か回復魔法使えるやついるか⁉︎」
俺のためにそんなに頑張るなよ、それよりも戦争してるんだからお前もはやく避難しないと危ないぞ?ってなに言ってるんだ俺は、まずは自分を避難させないと危ないじゃないか
あと回復魔法ってここはゲームの世界かなんかか?と思いながら深い闇に落ちてしまった。
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「う、うーん?」
外の光が眩しくて目をゆっくりと開きベットから身体を起こす。
そうだ!あれは夢だったんだ!いつものように母と父に挨拶して朝食も食べ……る……?
「まじかよおぉぉ……」
目に入ったのはアニメとか漫画で見る豪華なベット、周りは王の寝室みたいな広さ、そして自分が着ている服が何故かピンクの可愛らしい女性用の服で察してしまった。
だよな、やはり異世界に留まったままだ……。
うぉおお……。とベットの上で頭を抱えて唸ってたら、部屋に一つしかない扉がギィ……と床と擦れるような音がなり開く。
「起きていたか、おはよう。昨日急に倒れたから何処か怪我したかどうか勝手に調べさせてもらったよ」
「はぁ……それはどうも」
扉から入って来たのは、先日私に初めて声を掛けてくれた女騎士、鎧を着てなく白い簡易な服装で一瞬誰かわからなかった。
ってことはここは女騎士の家か?
あと、裸見られたのか⁉︎勝手にひん剥かれるとかなんということだ‼︎
色々と頭の中がごちゃごちゃしていたら、女騎士が近づきベットの隣にある椅子に座り、手に持っていたココアぽいのが入っているコップを渡してくる。
「ほら、搾りたての牛乳だ。これでも飲んで目を覚ましたらどうだ?」
「え⁉︎これ単なる牛乳⁉︎」
いや、目覚ましましたわ……。これ牛乳かよ……。
流石に飲みたくない俺はコップを持ったまま、中身を見つめていたら
なんだ?いらないのかと女騎士は言うと、俺が持っていたコップを取り上げそのままココアみたいなのを飲み干す。
「ふぅ……、そうだ!急にこの部屋に連れてこられてビックリしてることだ。自己紹介でもしよう」
女騎士はそう言うと、椅子から立ち上がり気を付けをする。
あっ、結構胸あるじゃん……。
どうしようも無い雑念も気をつけしないとなっと1人で己と会話をする。
「私はここ、ルーブ国青の魔法騎士団団長のナタリー・スカイだ」
自己紹介したナタリーっていう女性は、目でお前も挨拶してくれと言ってくる。
俺はベットから降り、同じ迷うに気をつけするが、身長が小さくナタリーの胸が見える位置になってしまう。
自分の胸を見比べて何故か負けた気分になった……。
「俺はたな……」
つい田中都二郎と言いそうになった俺は口を紡ぐ
ここでは何故か女なのに田中都二郎はおかしいだろ⁉︎と口を紡いだまま、むーむーって言ってたら、前にいるナタリーが小声で、くっ、無駄に可愛いことをっと困惑していたが、俺にはなに言ってるかちゃんと聞き取れなかったので、ただ困惑しているというところだけ理解した。
くそっ、このままでは頭がおかしい子って思われてしまう!適当になんかのキャラ名貰うしかないっ、そう思った俺は中学時代の時のゲームのハンドルネームを思い出しそれを口にした。
「たな……た、た、タナトスだ!」
自己紹介もちゃんと出来なかった俺、タナトスの人生が始まったのであった。