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序章
腹一杯食べて、笑って、その後工藤は酔い口調で、修ニに聞いた。
「なあ、修ニよ。あのマッハ直して、どうするんや?何がしたい?」
修ニは、少しはにかみながら、答えた。
「お父ん・・姉ちゃん・・俺がまだこんまかったんで、後ろには乗せて貰えんかったけど・・俺もお父ん達と同じ風、マッハで感じて見たかったん・・や」
工藤の目からぽろっと涙が零れた。泣き上戸なのか?何か似合わなかった。
「そうか。そうか!よっしゃ、分かった。わし、きっと復活さしたるからな、修ニ!」
そう言って、工藤は修ニの肩をバンバンと叩いた。
「い・・いたたた。先輩手加減してくださいや・・」
修ニは、痛さに顔をしかめた。
「よし!俺も協力してやるよ。」
佐久間もそう言った。




