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序章
「あっ!マッハのフレーム!」
「そや・・苦労したで。西町のバイクショップの倉庫にあった奴を、拝み倒して譲って貰うたねん」
「おおきに!先輩!」
「へ・・礼をお前に言われたら、こそばいやんけ」
工藤は苦笑いした。
「流石、元総長だけあって顔効くなあ、工藤」
「えっ?」
修ニが目をくりくりさせた。
「話してやるか?工藤。今日は修ニの就職が決まった日だし」
「何!そうか、ほな、今から祝いに飯食いに行くで。めでたい、めでたいのお!」
呆気に取られる修ニをよそに、工藤達の段取りは素早かったが、行った先は近所の居酒屋だった。




