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序章
「けど・・」
「何・・遊びや思うてくれたらええわ、金村君」
修ニは躊躇していた。
「あかんか・・?」
新川が再度聞く。修二は『川上稚内号』を再び見る・・そして・・
「いや・・あかん事無いけど・・」
「おう!そうか。ほな、下へ降りるか、うん、うん」
新川は早足で、階段を駆け下りた。
羽崎と佐久間が顔を見合わせ、にっこりとする。
「一体・・どないなっとんねん・・」
修ニがぶつぶつと言いながら、下へ降りる。新川が先に扉を開けた所は作業所のようだった。初老の職人さんのような男が一人その中に居た。




