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修二の青春  作者: 白木
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序章

「大丈夫か!」


 佐久間が少年に声を掛ける。


「う・・」


 気を失っていたらしい少年が起き上がろうとする。


「動くな」


 佐久間が少年を制すると、羽崎が目配せをした。


「はい・・救急車を」

「・・余計な真似すんやないわ!」


 少年は、起き上がろうとしながら、大声を出した。

 佐久間は、その声に驚く事もなく少年の腕を抑えた。


「い・・いたたた。このボケ!痛いやんけ!」

「ふむ・・腕は打ち身程度だな・・どれ・・?足は?」

「が・があっ!」


 少年は苦痛で顔を歪めた。

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