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修二の青春  作者: 白木
328/333

修二

「まだまだ・・や。上には上が居るもんや。長居さんの鳩群見たやろ?その長居さんが、新川さんの川上系にかなわんと言うてはる。その新川さんの上には、香月系、白川系が雲の上のように存在しとる」

「会うて見たいのう・・・香月博士や、川上氏に・・」


 修ニが、遠い空を見上げながらそう言った。


「俺も・・同感や」


 そんな日々を過ごしながら、そして・・・・

 美弥子の陣痛が始まった。取得した自動車免許で、米次から貰った中古のカローラを運転して病院に駆けつける修ニだった。米次も、修ニの後から病院に駆けつけた。


「どうだ!」

「今、分娩室に入った所や」


 修ニは答えたが、ガタガタ震えていた。

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