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修二
「お前・・どないしてん・・今日、ちょう・・変やで」
「変な事あらへん。好きな男の人とホテル入って何が変やねん」
「そやけど・・やっぱり何時もの恵利とちゃう。あのな、今日工藤ショップに行って、理沙さんにちょっと言われた事あるねん」
「え?何を・・?」
改めて、修ニと恵利は向き直って対座に座った。
「お前・・進学の事で悩んどんちゃうか・?」
修ニの目は真っ直ぐ恵利を見た。恵利の目から一筋涙が零れた・・。
「・・うん・・。実はそやの。お父さんが、東京行けって」
「そうか。・・ほんで、お前、どない思うてんねん」
「行きた無い。学校なら、関西にも一杯あるし、それにこっちには修君が居るし、理沙姉さんも居てる。そやから・・」
恵利は顔を覆った。




