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修二の青春  作者: 白木
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序章

「知ってたのか、工藤」

「おう、こいつはこの辺じゃ有名な不良のガキや」

「なるほど」

「け・・」


 修治はふて腐れたように、横を向いた。羽崎は降りなかったが、佐久間が叉一人で、バイクを抱えて降ろした。


「おいおい・・無茶すんなあ、佐久間・・馬鹿力っちゅうのは、こう言う時に使うもんやあらへんで、はは」


 工藤が笑う。そしてバイクを見るとすぐ、


「どれどれ・・あちゃあ・・ひどいわ、これ。事故だけちゃうで。フレームからやっぱりいかれとるわ」

「最初から、悪かったと言うのかい?」

「おう・・こないなバイク・・まっすぐ走りよらへんかったやろ・・・のう、修ニ」


 少年は黙ったままだ。


「なるほど・・納得したよ」


 佐久間が頷いた。

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